最強組織への企画法

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  ……2003/04/04 No.81         週2回発行
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■〈 暴論 〉戦略万能論1
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 皆様、お元気ですか? 漆崎です。

 今回は「戦略は常に戦術に優先する」という内容で進めます。
 そんなこと当たり前じゃないか、と首をかしげられる方もいらっしゃる
でしょうが、これが現場では徹底されていないのが現実で、逆に戦術が優先
されることもあるほどです。
 理論が現場で徹底されない。このフレーズは本誌でももはやおなじみの
ものとなってしまっていますね。

 以前に「×問題改善できない問題改善型」の多くが、理論よりも経験や
勘に頼り、ギャンブル的に事を進める、と述べましたね。これは戦略とは
ほど遠い人々の行動です。目先の戦術(経験や勘)に頼って歩を進めると、
戦況全体を把握することができずに、思わぬ所でつまづいてしまう。
 単純な戦術だけで進もうとすると、ゲリラのごとく神出鬼没に姿を現す
トラブル軍によって大打撃を受けやすいというわけです。

 このような指摘をしても「×問題改善できない問題改善型」の人物は
「私はそんなことくらい当然のように理解している」と答えます。
 なぜなら、こういった人達は「自分がギャンブル的傾向にある」という
事実を認める「トラブル」を受け入れる事ができず、目先の戦術(この
場合は自分は「目標達成型システム思考」であると思いこむこと)で
ごまかそうとするからです。
 あくまでもごまかしに過ぎないので、問題は厳然として残ったままです。
まさに「×問題改善できない問題改善型」の典型的な“強がり”と言える
でしょう。

「×問題改善できない問題改善型」の経営者から、しばしば――
「戦略戦略と言うが、会社を建て直すためには即戦力、すなわち戦術に
秀でた社員が必要だ」
 という言葉が聞かれますが、これは上記のような事情があるためです。

 これは二重の意味で問題発言だと言えます。
 まずこの発言から経営者に、明確な戦略がないという事が分かります。
経営者に確かな経営戦略がないため、社員の資質に責任を押しつけている
わけです。
 そして、第二にこの経営者には戦略と戦術の違いが分かっていないと
いう問題が見られます。
 戦略と戦術の違いが分かれば、少々暴論気味ですが、社員の質など問う
必要もないのです。社員に期待できなくても優れた戦略があれば、勝利を
得ることが可能です。

「狼に率いられた羊の群れは、羊に率いられた狼の群れを打ち破る」

 次号はこの点について深めていきたいと思います。
 ということで、今回はここまでです。次号に続きでお会いしましょう。

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■〈 暴論 〉戦略万能論2
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 皆様、お元気ですか? 漆崎です。

 前回、経営者の中に「戦略論を語る者よりも現場で結果を出す戦術家こそ
が必要だ」という声が聞かれたら、それは経営者としての責任から逃げて
いるのだと述べましたね。

 なぜ、私がここまで経営の戦略にこだわった発言を繰り返すかということ
を簡単に――極論的に――説明したいと思います。

 それはズバリ次の流れが真実であると捉えているからです。

--------------------------------------------------------------------
┌【悪い例】
│[状況1]優秀な社員を多く抱える企業である。
│[状況2]しかし、企業に優れた経営戦略や「売れ筋の商品(企業の強み)」
│ ↓   がない。
│ ↓
│[結果]優れた社員がいくら商品を売ろうとしても、元々売れる商品では
│    なく、また経営戦略もない場当たりてきな営業方針で狩り出される
│    ため、売り上げは目標にほど遠い。

--------------------------------------------------------------------
┌【良い例】
│[状況1]社員の能力は平凡の極み
│[状況2]しかし、企業に優れた経営戦略や「売れ筋の商品(企業の強み)」
│ ↓   がある。
│ ↓
│[結果1]しっかりした経営戦略ラインにそって動けば、平凡な社員の
│     集まりでも売れていく。しかも売れ筋の商品があるため、過分
│     な能力を営業の人間に期待する必要もない。ある程度は放って
│     おいても売れていく。
│[結果2]その間に、余力を人材育成につぎ込み、将来の変化に備えていく。

--------------------------------------------------------------------

 例えば、組織を列車だとします。社員はその列車の中を前方に走っている
乗客です。
 列車がゆっくりと進んでいては、いくら乗客が列車の中を猛烈に走っても
残念ながらそれほどの距離を移動することはできません。
 逆に列車が凄まじい速度で進んでいたら、たとえ乗客がゆっくり列車の中
を歩いているだけでも、充分な距離を移動していることになります。

 以上のように、全体が底上げされれば、能力の低い社員の集まりであった
としても結果を出せるわけで、戦略次第でどんな低レベルな戦術でも、
ある程度活かしていくことができるわけです。

 ゆえに――
「狼(優れた戦略)に率いられた羊(弱い企画)の群れは、羊(劣った戦略)
 に率いられた狼(優れた企画)の群れを打ち破る」

 かのナポレオンがロシア遠征に敗北した時、次のように述べたのは有名
です。
「戦術の間違いは戦略でカバーできるが、戦略の間違いは戦術ではカバー
 できない」

 戦略はまさに万能です(断言!)

 ということで、今回はここまでです。次号にまたお会いしましょう。

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■目標ツリー型企画法1
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 皆様、お元気ですか? 漆崎です。

 いよいよ真打ち、「目標ツリー型企画法」の具体的な内容に入ります。
 ただし、79号で述べたように「目標ツリー型企画法」を使いこなすため
には「目標達成型システム思考」を修得しておくことが前提になります。

 これは本誌で今後しつこいくらいに繰り返していきますが、折に触れて
バックナンバーを再読いただき、「目標達成型システム思考」が前提である
という基本を常に再認識しながら、読み進めていただきますようお願いいた
します。

 さて「目標ツリー型企画法」とはいったいどのようなものでしょうか。
「ツリー型」の企画方法というのは、すでに一般化していると言っても
良いかも知れませんね。


―【簡単なツリー型企画方法の概念】―――――――――――――――――

             ┌─目標1達成のために必要な企画1
      ┌─小目標1─┤
      │      └─目標1達成のために必要な企画2
 最高目標─┤
      │      ┌─目標2達成のために必要な企画1
      └─小目標2─┤
             └─目標2達成のために必要な企画2

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ツリー構造で企画を出す場合、目標に対して「どうするのか?」という
小項目を次々と積み重ねていきます。
 他人が見ても分かりやすく、また説得力を持つ企画概案図になりますね。

「目標ツリー型企画法」ではこの「どうするのか?」という部分を
「何が必要なのか?」という「必要条件」に代えて書き出していきます。


―【目標ツリー型企画法の概念】―――――――――――――――――――

 1.最終目標が何であるかを書き出す(究極の目標です。個人の、
   もしくは組織の「生きる目的」と言いかえてもかまわないでしょう。
   レベル0)

 2.その最終目標を達成するためには、どういった条件が整えば達成
   できるか(必要条件レベル1)を書き出す。

 3.さらに2の必要条件を達成するためには、どういった条件が整えば
   達成できるか(必要条件レベル2)を書き出す。

 4.さらに3の必要条件を達成するためには、どういった条件が整えば
   達成できるか(必要条件レベル3)を書き出す。

 5.以下、繰り返し、必要条件を書き出しながらレベルを降りていき、
  「ツリー」を広げていく。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 以上で示されているように、どんどんと「必要条件」を降りていくことで
木の枝のようにぶら下がっていく。これが「目標ツリー型企画法」です。

 これだけではよく分からないかも知れませんので、次号よりさらに
詳しく、図などを交えながら解説を続けます。
 ということで、今回はここまでです。次号にまたお会いしましょう。

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■目標ツリー型企画法2
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 皆様、お元気ですか? 漆崎です。

 一応100号程度で終わりたいと言っている本誌ですが、今の調子では
100号を少し越えてしまいそうです。「目標ツリー型企画法」を説明する
には様々に図や例を入れていくことになりますが、これが結構誌面を取り
ますので、これだけで号数が増えてしまいそうですね。
 グラフィカルに進められるかどうかはともかく、ファイナルへ向かって
超特急で進めてまいります。どうぞ、よろしくおつきあいください。


┏【目標ツリー型企画法】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃1.最終目標を書き出す(究極の目標です。個人の、もしくは組織の ┃
┃  「生きる目的」と言いかえてもかまわないでしょう。レベル0) ┃
┃2.その最終目標を達成するためには、どういった条件が整えば達成 ┃
┃  できるか(必要条件レベル1)を書き出す。          ┃
┃3.さらに2の必要条件を達成するためには、どういった条件が整えば┃
┃  達成できるか(必要条件レベル2)を書き出す。        ┃
┃4.さらに3の必要条件を達成するためには、どういった条件が整えば┃
┃  達成できるか(必要条件レベル3)を書き出す。        ┃
┃5.以下、繰り返し、必要条件を書き出しながらレベルを降りていき、┃
┃  「ツリー」を広げていく。                  ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 一見すると、「目標ツリー型企画法」というのは、一般的に紹介されて
いるロジックツリーと大して変わらないじゃないか、と思われる方もいらっ
しゃるでしょう。
 しかし、今後本誌で説明される内容を理解されていけば、これが「ツール
の王様」ロジックツリーをはるかに超える「神のツール」である事に気付か
れるでしょう。

 論より証拠ということで、実際に手順通り進めながら修得していくと
しましょう。

┏━┓
┃1┃ レベル0―究極の目標
┗━┛
 紙を一枚ご用意ください。

 その一番上部に目標を書きます。
 その横に「レベル0」と記入します。

 このレベル0の目標は「この程度の目標だったら自分でもできそうだ」と
いったような、スケールの小さなものではなく「こうなりたい」という
“理想”を書いてください。いえ、理想というレベルに留まらず、人として
生きていく上での――

“究極の目標”

 を書いていただきましょう。この際、できる・できないに関係なく、夢の
レベルでも構わない。遠慮なく最高の目標を書いてください。

【ダメな例】会員数5名達成 【良い例】会員数100万名達成!

「んなアホな!」と言って引いていては先には進めません。高く高く、どこ
までも高く目標を定めましょう。

 もし、ここで目標を低く設定してしまった場合、それこそ一般的に紹介
されているロジックツリーと同じになってしまいます。この点については
レベル0の次、つまりレベル1から先を進めていくことでご理解いただける
でしょう。

 最後に一言。「目標ツリー型企画法」を進める際には、常に「目標達成型
システム思考」で進めてください(しつこいですが、成功と失敗を分ける
本当に重要な部分ですので繰り返しておきます)。

 ということで今回はここまでです。次号にまたお会いしましょう。

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■目標ツリー型企画法3
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 皆様、お元気ですか? 漆崎です。

 目標ツリー型企画法第3弾です。

┏【目標ツリー型企画法】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃1.最終目標を書き出す(究極の目標です。個人の、もしくは組織の ┃
┃  「生きる目的」と言いかえてもかまわないでしょう。レベル0) ┃
┃2.その最終目標を達成するためには、どういった条件が整えば達成 ┃
┃  できるか(必要条件レベル1)を書き出す。          ┃
┃3.さらに2の必要条件を達成するためには、どういった条件が整えば┃
┃  達成できるか(必要条件レベル2)を書き出す。        ┃
┃4.さらに3の必要条件を達成するためには、どういった条件が整えば┃
┃  達成できるか(必要条件レベル3)を書き出す。        ┃
┃5.以下、繰り返し、必要条件を書き出しながらレベルを降りていき、┃
┃  「ツリー」を広げていく。                  ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 では、84号でレベル0を書いた紙を今回も用意してください。
 えっ? 捨ててしまった? ……そういう方はバックナンバーを参考に
して、レベル0を書いてください。

┏━┓
┃2┃ レベル1―最初の「必要条件」
┗━┛

 次にレベル0という最終目標に達するために必要となる条件を書き出し
ます。
 例で見てみましょう。
 レベル0は理想や夢とも言える目標を設定します。
「んな無茶な!」と言わせるものでもかまわないと述べましたね。

 と言うことで、会員制企業での目標を据えると言う設定で目標をドーン
と大きく、100万名としましょう!

 そこにレベル1を書き込むわけです。


【 例 】
〈レベル0〉    会員数100万名!
              │
        ┌─────┼────────┐
        │     │        │
〈レベル1〉充分な広報 魅力的な内容 しっかりした会員フォロー


 まあ、軽くこんなところでしょうか。
 ここでは3つしか書いていませんが、もちろん4つ、5つと書いても
差し支えありません。

 注意すべき点は、ここで書き出す「必要条件」が具体的すぎてはいけない
と言うことです。例のように実に大まかな内容で構いません。と言うか、
大まかな内容にしてください。
 ここで一気に具体的なものを書こうとすると、自分の主観が混じりやすく
なります。例えば、会員100万名のための「必要条件」は「チラシの
ポスティング」だと言った具合にしてしまうと、ポスティング以外の企画が
出てくる余地を潰してしまうからです。
 ツリーが降りていけば嫌でも具体的になっていきます。ここでは、あくま
で大まかなものを書いてください。

 ということで今回はここまでです。次号にまたお会いしましょう。

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■目標ツリー型企画法4
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 皆様、お元気ですか? 漆崎です。

 目標ツリー型企画法第4弾です。チャッチャと進めて、だいたいの概要を
掴んでいただきますので、よろしくおつきあいください。

┏【目標ツリー型企画法】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 詳細はバックナンバーをご覧ください。             ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 では、今回も前号でレベル0とレベル1を書いた紙を用意してください。

┏━┓
┃3┃ レベル2〜レベル無限大へ――伸びていく「必要条件」のツリー
┗━┛

 レベル1が書き終われば、次は当然レベル2です。レベル1で何か書き
残しがないかなあ、というモヤモヤがあっても、今の段階では無視して
進めていきましょう。

 レベル1で書き出した「必要条件」ひとつひとつに対して、さらにその
「必要条件レベル1を達するために必要となる条件」を書き出していきます。

 例では「充分な広報」のための「必要条件」だけを書きます。当然ながら、
他の2つについても随時レベル2の「必要条件」を書き込みます。


【 例 】
〈レベル0〉    会員数100万名!
              │
        ┌─────┼────────┐
        │     │        │
〈レベル1〉充分な広報 魅力的な内容 しっかりした会員フォロー
        │
        ├──────────┐
        │          │
〈レベル2〉広報資金の調達   広報組織の設置


 そして、さらにレベル3に続きます。
 「『必要条件レベル2』の『必要条件』」を書き出していきます。

 ここでポイントとなるのは、ここで書いてツリーを降ろしていくのは、
あくまで「必要条件」のツリーであるという点です。

「□□を達成するためには○○が“発生すれば”できるはずだ」という願望
を書く方がいます。

 例えば、「レベル3 大和国がモンゴル軍襲来を退ける」に対してレベル
4の「必要条件」を書くとします。
 この時、「×問題改善できない問題改善型」で考えると、「必要条件レベ
ル4」は「神風が起きる」としてしまうわけです。
 宗教家がツリーを書き出しているのなら、これで良いでしょうが、一般の
組織では話になりません(もちろん、神風を人力で引き起こす技術がある
なら別ですが)。

 この場合、「必要条件レベル4」に据えるべきものは、例えば

「大和国がモンゴル軍よりも強い戦力を持つ必要がある」

 であり、そのための「必要条件レベル5」は

「@モンゴル軍の戦力と大和国の戦力差を調査する必要がある」
「A大和国の戦力を緊急的に上げる必要がある」

 と続け、さらにこの必要条件を満たすために必要な事は何かというツリー
をどんどんと降ろしていきます。

 あくまでも「目標達成型システム思考」による「必要な条件」を書き出し
てください。

 これら「目標ツリー型企画法」を使うに際して、間違いに陥りやすい点を
次号でも続けて説明したいと思います。

 それではまた次号にお会いしましょう。

★「目標ツリー型企画法」をうまく使いこなすための必要条件「目標達成型
 システム思考」。その流れを全て分かりやすくコンパクトにまとめたノウ
 ハウ本「最強組織への企画法」はこちらで紹介
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■目標ツリー型企画法5――忘れがちな必要条件の意味
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 皆様、お元気ですか? 漆崎です。

 84号から前回の86号までで「目標ツリー型企画法」についてのおおまかな
流れがご理解いただけたと思います。

 目標の「必要条件」を書き、さらにその「必要条件」の「必要条件」を
書き、さらにその「必要条件」を……と必要条件を細かく書き出していくと、
最後にはかなり具体的な必要条件が出てきます。

 例えば、「会員100万名」という途方もない目標のために、「必要条件」
ツリーを降ろしていくと、枝の先のひとつに、例えば「社員の○○氏に△△
を勉強させる」と言ったものが出てくるでしょう。
 これが具体的な企画というものになります。

 特定の社員が特定の勉強をすることなど、直接には100万名の会員とは
無関係に見えますが、しかし、これは「必要条件」です。○○氏が△△を
勉強することで、その条件が満たされ、さらに一段上の必要条件を満たす
ことができるようになります。
 逆に言うと、下位の必要条件を満たさなければ、上位の必要条件(レベル
0の目標を含む)を満たす事ができなくなります。
 ですから、会員100万名に達するためには、まず「社員の○○氏が△△を
勉強する」必要があると言うわけです。
 究極的には社員の○○氏が△△を勉強しなければ、100万名には絶対に
至ることができないと言っても良いでしょう。

 だから、これは「必要条件」なのです。

「目標ツリー型企画法」で出てくる企画とは、「やってみた方が良い」と
いう生半可なものではなく、人が空気を吸わないと死んでしまうのと同じ
ように

「やらないと絶対に失敗する」
「やらないと答えが見えてこない」

 そういったものを出していく方法なのです。
 
 実際に「目標ツリー型企画法」によって、絶対にやらなければならない
「必要条件」というものを次々と出していったあなたには、もうこれを
やらないと問題は解決しない、という厳然たる現実が見えているはずです。

 ということで、今回はここまでです。
 次回は「2種類のツリー型企画法」について紹介します。
 それではまた次号にお会いしましょう。

◆─────────────────────────────────┐
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■目標ツリー型企画法6――「企画群の構造化」
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 皆様、お元気ですか? 漆崎です。

 さて、ここしばらくは「目標ツリー型企画法」について進めています。

◆企画の整理
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 前号まで「必要条件」のツリーを降ろしていく事を伝え、その「必要条
件」の具体的になってきたものが、まず最初にすべき企画になります、と
解説しました。
 しかし完成した「ロジック・ツリー」には、無数の企画がぶら下がって
いるはずです。それはそれは凄まじい数になるでしょう。また、重複した
「必要条件」もかなり存在しているはずです。

 このままでは無数に広がる木の枝をどのように使えば良いのか、収拾が
つきませんね。
 そこで今度は次の作業をします。

│1.無数の企画を全て別の紙に書き出す。
│2.重複するものは削除する。

 こうして企画を整理していきますと、徐々に企画の数が減っていき、
まとまりが出てきます。


◆企画構造化図の作成
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 次に整理した企画それぞれが何を目標にしているかを図にして書き出しま
す。例えば、「募金を募る」という企画は「広報資金」にも使えますし、
「事務所建設資金」にも使えますし、「人材育成の教材費」にも使えます。
であれば次のように書くことができます。


│【企画】    「募金を募る」
│         │ \   \
│         │  \   \
│         │   \   \
│【目的】「事務所建設」「広報活動」「人材育成」

 さらに、別の企画「広報の勉強会」は「広報活動」と「人材育成」の
両方に使える企画ですね。


|【企画】  「募金を募る」   「広報の勉強会」
│       │ \  \     /  │
│       │  \  \   /   │
│       │   \  \ /    │
│       │    \  ×     │
│       │     \/ \    │
│       │     /\  \   │
│【目的】「事務所建設」「広報活動」「人材育成」

 以上のような要領で、どの企画がどの目標(必要条件レベルが上のもの)
に繋がっていくのかを構造化していくことで、それぞれの企画がそれぞれの
目標達成のために助け合っている存在であることが分かることでしょう。

 このなかで最も多くの目標に繋がり、最も簡単な企画が優先順位の高い
ものになります。最初に始めるべき、企画と言うことになります。そして、
以後、優先順位の高い順から、順番に進めていけばいいわけですね。

 以上の作業を全て終えて、この「目標ツリー型企画法」による企画が産み
出される事になるのです。

 それではまた次号にお会いしましょう。

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