最強組織への企画法

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■目標ツリー型企画法7
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇
 皆様、お元気ですか? 漆崎です。

 私は「目標ツリー型企画法」を様々な人に伝えてきましたが、しかし
最初から完全にこの方法を理解して使いこなせた人を知りません。

「『目標ツリー型企画法』はより良き一生を終えるための必要条件である」

 少々大げさに聞こえるかもしれませんが、私は上のように表現しています。

 ところが「×問題改善できない問題改善型」の人にとっては、これが
なかなか理解できないようです。これらの人にはしょせん「目標ツリー型
企画法」は、ありふれた企画を捻出する方法のひとつにすぎないと捉えて
しまうのです。

 しかし、本来「目標ツリー型企画法」というものは、目先の企画や問題
改善のためにだけ存在するものではなく、究極の目標として、あなたの人生
をガラリとブレイクスルーしてくために考え出されたものです。

「目標ツリー型企画法」は言うなれば――

☆1.生きていく究極の目的を達成していくための人生ツリー。

☆2.人生において不意に現れる問題をその都度解決していくための
   企画ツリー。

 のふたつのパターンに分かれると言って良いでしょう。


■「目標ツリー型企画法」パターン1――人生のツリー
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 1の生きる目的はまさにあなたの人生そのものの目標達成のために創り
上げる究極の巨大ロジックツリーです。

 まず、あなたの生きる目的(夢と言い換えても良いでしょう)をレベル0
に書きます。
 そして、その必要条件ツリーを降ろしていく。
 きっと、これまで不可能だと思われていた夢(目標)をかなえるために、
どんな必要条件を満たせば良いのか――その具体的な筋道が見えてくるで
しょう。

 ただし、この人生のロジックツリーを作っていくのはそれほど簡単では
ありません。というのもあなたの「夢」を達成するためには、仕事も順調で
なければなりませんよね。
 ということは、仕事をうまくこなすための必要条件などを出していくと、
会社で行なうべき活動・企画などを出していかないといけなくなります。
 また、ツリーは家族との付き合い方や、近所付き合い、政治、教育……
その他様々なあなたをとりまく環境全てに、答えを出すことを要求してき
ます。
 その全てを埋めなくてはならない。ツリーは無限に枝分かれしていくで
しょう。
 なかなか大変です。
 かなりの時間がかかります。
 実際、完成することはないかもしれません。

 しかし、以前お伝えした「考えるスパイラル」に入るための訓練方法を
やっていると、実はこのツリーが思ったよりも順調に作成できるようになる
ということに気付かれた方はいらっしゃるでしょうか?

 本誌読者の方には、かの訓練を実践していらっしゃる方も多いことでしょ
う。この訓練方法がどのようにこの人生ロジックツリーに関わってくるかに
ついては次号解説します。


■「目標ツリー型企画法」パターン2――問題解決即席ツリー
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

「目標ツリー型企画法」のパターン2はそんなあなたの人生に思いもよらな
い問題が発生した時に対応するための即席ツリーです。時には上司から企画
を求められたり、時には家族の事で問題が起きたり、時には友人から助言を
求められたりするでしょう。
 そんな時にササッと解決方法や企画を打ち出すために「目標ツリー型
企画法」を使います。
 こちらは目標が限定されていますので比較的早くツリーを完成させ、前回
解説した構造化の作業まで素早く入る事ができます。


 以上の2パターンの「目標ツリー型企画法」を上手に利用するためには
当然ながら「目標達成型システム思考」である人という前提条件があります。
「目標達成型システム思考」を極めた人には、このような企画法は苦もなく
利用できるものであり、また「目標ツリー型企画法」が大変重要なもので
あることも充分に把握できるでしょう。

 ――が、まあ、そこらへんは私達は「×問題改善できない問題改善型」
から脱却しはじめたばかりの身です。そう簡単にいくなら、今頃人生バラ色
ですね……。

 ということで、次回はパターン1の人生ツリーと「考えるスパイラル」の
訓練方法をどのように融和していけばいいのか、その方法について進めます。
 それではまた次号にお会いしましょう。

■「目標ツリー型企画法」をうまく使いこなすための必要条件「目標達成型
 システム思考」。そこに至るための訓練方法。その全て分かりやすくコン
 パクトにまとめたノウハウ本「最強組織への企画法」を一読ください。
  → 苦しい時に逆転を生み出す最強・究極の企画法
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■目標ツリー型企画法8――考えるスパイラルと目標ツリー型企画法
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 皆様、お元気ですか? 漆崎です。

 前号予告したとおり、今回は「目標ツリー型企画法」をうまく使いこなす
ための「必要条件」について解説します。

 さて、読者の皆さんもすでに「目標ツリー型企画法」を実践してみた方も
多いと思いますが、実際にやってみると、思いの外、うまくできなかったり、
何かが足りないと感じたりしている方も少なくないのではないでしょうか?

 ロジックツリーを含め「論理思考が必要だ」というセリフは、今やありふ
れたものなのに、自分がやるとなぜだかうまくいかない。
 じゃあ、隣の人はうまくやれているのかと見てみると、そんなにうまく
やれているようには見えない。
 挙げ句の果てに次のような結論に飛びついてしまう人もいる。

「ひょっとして論理思考ってのは机上の空論なんじゃないか? やはり現場
 経験主義こそ、今の時代では求められているんだ!」

 もちろん、そんな結論はゴミ箱に捨ててください。
「なぜできないか」――この答えは本誌で散々繰り返していますね。
「×問題改善できない問題改善型」だから、です。「×問題改善できない
問題改善型」の人というのは、ギャンブルのように行き当たりばったりです
から、そもそも論理思考とはほど遠い。そんな人が論理思考を前提とする
ロジックツリーを利用しようとしても無理があるのは当然です。

 だからこそ、本誌では「目標達成型システム思考」「考えるスパイラル」
に至るための「必要条件」である訓練方法を紹介しました。
 この訓練方法は「目標ツリー型企画法」をより的確にこなしていくための
「必要条件」ですから、これをやらないと失敗する。

 この訓練をすでに実践している方は、普段から知識の収拾を行なっており、
論理的思考能力を鍛え、他人にも説明できる技術を持っています。
 そういう方は「問題改善“できる”問題改善型」にはなっていますので、
当然「目標達成型思考」にもたどり着いていることでしょう。
 おそらく「私はこんな訓練なら昔から実践していた」という方は本誌を
読まれても「すでに分かり切っていること」としか見えないでしょう。

 実際、そうなんです。
 普段から自然と正しい訓練を自分に課している方は、自然と「目標達成型
システム思考」になっていくものなんです。ぶっちゃけた話、この訓練方法
さえ実践できていれば、あとはオマケのようにひっついてくるものなのです。

 なぜなら、この訓練を実践している方は、自分の能力を高める「必要条件」
を満たし、その上の「考えるスパイラル」という上位「必要条件」を満たす
ことができる。そして、それによってさらにその上の「目標達成型システム
思考」に昇ることができるわけです。

---------------------------------------------------------------------

【レベル0】「目標達成型システム思考」にパラダイムシフトする。
           ├───────────────────┐
【レベル1】「考えるスパイラル」である必要がある。      │
           │                   │
【レベル2】「読解力・文章力・説得力」の三大能力が必要である。│
           │                   │
【レベル3】 三大能力を得るための訓練をする必要がある。   │
           │                   :
           :                   :
      【さらに下位のレベルに】     【別の必要条件ツリーに】

---------------------------------------------------------------------

 ただし、問題なのは「すでに分かり切った“つもり”」の人ですね。
 本当は「×問題改善できない問題改善型」で、何か小さなトラブルでもあ
ろうものならすぐに尻込みしてしまう人が、「自分はシステム思考だ!」と
言ってしまう事があります。
 そういう方にはぜひ「疑問だらけからの文章術」をやっていただきたい。
 自分の考えにとことん疑問を投げつけて、自分がどういう思考形態の人間
なのかをまず理解していただきたい。

 次号は「目標ツリー型企画法」を使いこなす人がどのような世界を見る事
ができるようになってくるか、「神の視点」に通じていく「目標ツリー型
企画法」の無限の可能性について説明します。
 それではまた次号にお会いしましょう。

■「目標ツリー型企画法」をうまく使いこなすための必要条件「目標達成型
 システム思考」。そこに至るための訓練方法。その全て分かりやすくコン
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■目標ツリー型企画法9――千里眼を獲得せよ!
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 皆様、お元気ですか? 漆崎です。

 さて、長らく「目標ツリー型企画法」について進めています。
 お分かりの通り、「目標ツリー型企画法」もいわゆるロジックツリーの
部類に入ります。
 ロジックツリーと言えば「ツールの王様」とも言われ、論理思考に最も
適した思考方法であり、企画法であると言われていますね。実際、考えを
まとめるには実に有効な方法ですし、的確な判断の手助けになります。

「目標ツリー型企画法」の説明第1回(83号)をご覧になった方の中には、
「なあんだ、ただのロジックツリーか」と思った方もいらっしゃるかも
しれません。

 しかし、私は「目標ツリー型企画法」を「ツールの王様」どころでは
ない、「神のツール」と称しています。

 このツリーは実際にやってみたら分かりますが、ツリーの末端(終わり)
がなく、無限に広がっていくものです。
 どこかで妥協点を見つけないと、一生かかっても完成できないツリーも
存在するでしょう。

 しかもこの広大に広がり行くツリーを全て見通し、把握しないといけない。
千里眼の持ち主でもない限り、なかなかできる事ではない。まさに神のみぞ
使いこなせるツールと言っても過言ではありません。

 そんなもの修得できるか、と思う方もいるでしょうが、これをやらないと
正解は出せません。というのも「目標ツリー型企画法」は目標を達成する
ための「必要条件」を出していくやり方ですので、それをやらなければ絶対
に目標は達成できない。

「必要条件」とは「やらないと絶対に失敗する」「やらないと答えが見えて
こない」というものであり、人が空気を吸わないと死んでしまうのと同じ
くらいの絶対的なものを指します。

 ということは「目標ツリー型企画法」はこの「必要条件」のみを次々と
はじきだしていく作業ですので、その企画は絶対にやらないとだめなもの
なんですね。


■真実はひとつしかあり得ず、ツリーもまた同じく世にひとつのみ
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 また、神の視点とも言える能力なくして使いこなせないということは、
逆に言えば、誰が「目標ツリー型企画法」をやっても、神の視点によって
同じ答えを出してくるということでもあります。
 そこには企画者の個性とか好き嫌いといった主観的なものに左右される
ことなく、「誰がやっても同じ企画がでてくる」客観的なものになるはず
です。

 空気を吸わなくても生きている人など存在しないように、「必要条件」は
誰が考えても同じものしか出てきません。
 ただ、自分たちがどの「必要条件レベル」を満たしているかで、「どの
必要条件のレベルから始めるか」が違ってくるだけです。
 どの位置から登ろうとも、富士の頂きは厳然としてそこにあり、いずれは
全員が同じ頂上にたどり着くことになるのと同じことなんです。

 もし人によって違う企画が挙がってきたとしたら、それはその人のはじき
だしたツリーに広がりが足りなかったと言わざるを得ません。
 本来のツリーはもっともっと無限に広がっていくものであり、ツリーの
構築中に気付いたら、別の人が出した企画が「必要条件」となって含まれて
くることに気付くでしょう。
 むしろ、そうならなければ、残念ながら「目標ツリー型企画法」を使い
こなしているとは言えないのです。


 「システム思考」とは結局、この神の視点・千里眼を示しているのですね。
ゆえに、千里眼を使った時に「目標ツリー型企画法」の潜在的な効果を発揮
させることができる。「目標ツリー型企画法」は「システム思考」を持つ者
のツールなのです。
 だから、何が言いたいかというと、もう毎度おなじみですが、しっかりと
「考えるスパイラル」の訓練を課して、日々「目標達成型システム思考」へ
とパラダイムシフトすることを意識していただきたいと思います。

 それではまた次号にお会いしましょう。

■「目標ツリー型企画法」をうまく使いこなすための必要条件「目標達成型
 システム思考」。そこに至るための訓練方法。その全て分かりやすくコン
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■目標ツリー型企画法10――整理された企画群に優先順位を付ける
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 皆様、お元気ですか? 漆崎です。

 さて、長らく「目標ツリー型企画法」について進めています。

「目標ツリー型企画法」の概念には「MECE(ミッシー)」に似たものも含ま
れますので、とにかく漏れなく全てを埋めるわけですが、ツリーを埋めた後
は、それを整理しないと収拾がつかなくなります。

 そこで88号において「企画の構造化」について説明しました。
 これによって「目標ツリー型企画法」で出てくる無数に及ぶ企画の群れを
整理する方法をお知らせたわけです。

 今回は少し前後しますが、その「企画の構造化」の続編とも言える内容
です。
 整理した企画の優先順位を「構造化図」によって決定すると説明しました
が、これと同時に以下の「優先順位設定表」に基づいて優先順位をはじき
だします。

┌【優先順位設定表】――─────────────────────┐
│                                │
│(優先企画第1位)…最も簡単で、最も早めにしないといけない企画 │
│  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                        │
│(優先企画第2位)…多少難しいが、最も早めにしないといけない企画│
│  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                        │
│(優先企画第3位)…最も簡単で、少しだけ急ぐ企画        │
│  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                        │
│(優先企画第4位)…多少難しいが、少しだけ急ぐ企画       │
│  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                        │
│(優先企画第5位)…最も簡単で、あまり急がない企画       │
│  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                        │
│(優先企画第6位)…多少難しいが、あまり急がない企画      │
│  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                        │
│(優先企画第7位)…難しいが、最も早めにしないといけない企画  │
│  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                        │
│(優先企画第8位)…難しいが、急がない企画           │
│  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                        │
└────────────────────────────────┘

 この場合、「簡単・難しい」とは企画を実施するのが容易か、手間が
かかるかを指しており、「急ぐ・急がない」は……そのままですね。緊急の
度合いを示します。

 この優先順位設定表を披露すると、よく怪訝な顔をされることがあります。
優先順位の第7位に来ている「難しいが、最も早めにしないといけない企画」
は“最も早めにしないといけない”企画でありながら、順位がこんなに低い。

 なぜか?

 この答えは「目標ツリー型企画法」の持つ、ある「嬉しい副作用」に関係
しています。詳細は次号に伝えますのでお待ちください。

 ただし、優先企画第7位の「難しいが、最も早めにしないといけない企画」
が、どうしても今すぐに実施する必要がある企画なのでしたら、優先順位は
上位に変更してください。
 なんといっても、今すぐに実施する「必要条件」があるものを後回しには
できませんから。

 ということで今回はここまでです。
 それではまた次号にお会いしましょう。

◆「目標ツリー型企画法」をうまく使いこなすための必要条件「目標達成型
 システム思考」。そこに至るための訓練方法。その全て分かりやすくコン
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■目標ツリー型企画法11――枝分かれの相互作用が嬉しい副作用を産む1
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 皆様、お元気ですか? 漆崎です。

 前回の優先順位表で多くの人が奇妙に感じる点、優先順位の第7位に
来ている「難しいが、最も早めにしないといけない企画」は“最も早めに
しないといけない”企画でありながら、なぜ順位がこんなに低いのか。
 その答えは、実は「目標ツリー型企画法」を実践することで得られる
「嬉しい副作用」に関係しています。

 ということで、今回はその「嬉しい副作用」とは何か、について説明
します。私が他のロジックツリーではなく「目標ツリー型企画法」を
勧める理由が分かって頂けることでしょう。


「目標ツリー型企画法」はその名の通り、レベル0の究極目標を頂点に
無数の枝が垂れ下がっていくシステムです。その枝についた葉ひとつ
ひとつがレベル0のための「必要条件」です。

 当然ながら「必要条件」の中には枝が違っていても、内容が重複する
ものも出てきます。
 ゆえに「企画の構造化」という作業で重複する「必要条件」を消去する
作業が必要になるわけですね。

 この「必要条件」が違う枝で重複するするという現象について、深く
考えてみましょう。


■どの枝から昇っていっても全て同じゴールにたどり着く
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 まず、下の例を見て下さい(いつも通り、分かりやすく簡略化して表現
します。実際のツリーはこの程度の広がりであるはずがありません)。


【 例 】
〈レベル0〉      会員数100万名!
                │
        ┌───―――─┼─────――┐
        │       │       │
〈レベル1〉充分な広報  魅力的な内容 しっかりとした会員フォロー
        │       │       │
        ├───―─┐ │       ├─────┐
        │     │ │       │     │
〈レベル2〉広報組織の設置 │ │     充分な広報   │
        │     │ │       │     │
〈レベル3〉  │     : :    広報組織の設置  :
        │     : :       │     :
       【A】             【B】


 一目瞭然ですが、レベル1の「充分な広報」が同じく同レベルの「しっか
りとした会員フォロー」のレベル2に重複してぶらさがっています。さらに
レベル1「充分な広報」のレベル2「広報組織の設置」も、当然ながら
「しっかりとした会員フォロー」にぶら下がっているレベル2「充分な広報」
の下に重複して存在しています。

 ここで「企画の構造化」をすると次のようになりますね。


【企画】  広報組織の設置
      |     |
      ↓     ↓
【目標】充分な広報  しっかりとした会員フォロー


 つまり、【A】から昇っていって「広報組織の設置」をすると、レベル1
「充分な広報」の必要条件を満たし、レベル0の会員100万名に昇る階段
が見えてきます。
 同じく【B】から昇っていく枝においても「しっかりとした会員フォロー」
の必要条件を満たすことができます。

 まさに「広報組織の設置」は一石二鳥の企画であり「目標ツリー型企画法」
を見ると、その効果の高さが理解できます。

 ここまでは理解していただけたでしょうか?

 完全なる「千里眼」の持ち主(そんな人がいるのならば、ですが)ならば
重複する「必要条件」がどの枝に存在し、どのように「構造化」できるかが
瞬時にして全て理解できるわけです。
 ――ただし、はっきり言ってそんな人はこの世に存在しません。存在して
いたら、そういう人こそ神の化身とも言える存在になってしまいます。

「目標達成型システム思考」はその神の視点とも言える俯瞰(ふかん)的に
全体像を掴みつつ、必要な戦略を立てていくという思考ですから、思考能力
を鍛えることである程度の「千里眼」に近づくことができます。
 ですが、自己啓発を始めたばかりの人はそうはいきません。「×問題改善
できない問題改善型」の思考がすぐに出てきてしまうため、どうしても思考
の広がりが狭くなってしまいます。

 ところが、そんな人でも必死で「目標ツリー型企画法」を実践してみると、
ある不思議な光景に出くわすことがあります。この不思議な光景が「嬉しい
副作用」というものなのですが……。

 ちょっと長くなりましたので、その不思議な光景については次号でお伝え
したいと思います。
 それではまた週末にお会いしましょう。

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■目標ツリー型企画法12――枝分かれの相互作用が嬉しい副作用を産む2
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 皆様、お元気ですか? 漆崎です。

 前回に引き続き、「目標ツリー型企画法」を行なった時の「嬉しい副作
用」について説明します。

 前回も説明したように、「目標達成型システム思考」を極めた人は
ロジックツリーの全体像を瞬時にして理解し、必要な枝から必要な企画を
持ち出すことができます。

 しかし、自己啓発を始めたばかりの人はそうはいきません。「×問題改善
できない問題改善型」の思考がすぐに出てきてしまうため、どうしても思考
の広がりが狭くなってしまいます。
 そんな「目標達成型システム思考」への階段を昇り始めたばかりの人に
訪れる不思議な瞬間というものが「目標ツリー型企画法」ではしばしば
見られます。
 それは次のような流れで起きてくるものです。

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 プロジェクト全体のリーダーを任されたA氏はメンバー全員に目標を伝え
ます。「会員を100万名!」
 メンバーは皆、ニヤニヤと笑いながらも「目標ツリー型企画法」を実際に
書き出し、「企画の構造化」まで済ませました。

【 A氏のツリー 】
〈レベル0〉       会員数100万名!
        ┌───―─―――┼─────────――┐
〈レベル1〉 ………  しっかりとした会員フォロー   ………
        │        │           │
〈レベル2〉 ………     充分な広報        ………
        │        │           │
〈レベル3〉 ………    広報組織の設置       ………
        │        │           │
        :        :           :

(注)このツリーはあくまで例ですので分かりやすく簡略化しています。┐
 │ 実際のツリーはこの程度の広がりであるはずはありません。   │
 └───────────────────────────────┘

 A氏とメンバーはさらに「システム思考の企画概念(バックナンバー80号
参照)」に基づき、企画をどのように配置していけば、企画がお互いに良い
影響を与える構造になっていくかを話しあい、戦略を固めました。

 さらに、それぞれの企画を実施した時にどのような問題が起きてくるかを
予測し、その対処も盛り込みます(バックナンバー73号参照)。

 さあ、やることはやった。次は実施の段階です。プロジェクトはいよいよ
行動に移りました。

 しかし、ここで不思議な事が起きてきました。様々なラッキーな出来事が
発生してプロジェクトを後押ししてくれるのです。
 思いもよらない所から資金調達が可能になったり、能力が足りないと思わ
れていたメンバーのひとりがなぜか急に士気を上げ、能力をぐんぐんと高め
ていったり、予測以上に会員が集まってきたり……。

「運命の女神が我らに味方せり!」
 A氏は高らかに勝利宣言をし、メンバーもますます士気を高めていくので
した。

----------------------------------------------------------------------

「そんなうまく行くか!」という反論を受けそうですが、事実、この思いも
よらなかったラッキーな追い風というのが、「目標ツリー型企画法」でロジッ
クツリーをしっかりと作り込んだ人には巻き起こります。
 では、上のような不思議な状況はなぜ起きてくるのでしょうか?

 次号、そのメカニズムを解説しますが、ぜひ皆さんも正解を考えてみてくだ
さい。ヒントは、ツリーには無限の広がりがあり、A氏がまだ「目標達成型
システム思考」によるツリー全体を見通す能力を極めていないという点です。
 なお「神風が吹いた」とかいった神秘的な理由とは全く関係ありませんので
あしからず……。

 それではまた次号にお会いしましょう。

◆「目標ツリー型企画法」をうまく使いこなすための必要条件「目標達成型
 システム思考」。そこに至るための訓練方法。その全て分かりやすくコン
 パクトにまとめたノウハウ本「最強組織への企画法」を一読ください。
  → 苦しい時に逆転を生み出す最強・究極の企画法
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         【 // 最強組織への企画法 // 】
   会社・家族・人生……時と所に囚われず全ての悩みをうち砕く!
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  ……2003/05/23 No.96         週2回発行
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■前回の概要
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 プロジェクト全体のリーダーを任されたA氏は「会員を100万名!」を
目標に「目標ツリー型企画法」でロジックツリーを組み上げていく。

【 A氏のツリー 】

〈レベル0〉       会員数100万名!
        ┌───―─―――┼─────────――┐
〈レベル1〉 ………  しっかりとした会員フォロー   ………
        │        │           │
〈レベル2〉 ………     充分な広報        ………
        │        │           │
〈レベル3〉 ………    広報組織の設置       ………
        │        │           │
        :       【A】          :

(注)このツリーはあくまで例ですので分かりやすく簡略化しています。┐
 │ 今号で説明されている内容も全て簡略化した例で解説しています。│
 └───────────────────────────────┘

 いざ、プロジェクトを実施してみたら、思いもよらない所から資金調達が
可能になったり、能力が足りないと思われていたメンバーのひとりがなぜか
急に士気を上げ、能力をぐんぐんと高めていったり、予測以上に会員が
集まってきたり……不思議な追い風が吹き始めた。
 どうしてこのような現象が起きるのだろうか?


■目標ツリー型企画法13――枝分かれの相互作用が嬉しい副作用を産む3
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 皆様、お元気ですか?

 ということで、前回の続きです。
 A氏の例に漏れず、「目標ツリー型企画法」を実践した方の多くに訪れる
不思議な追い風。すでに「目標ツリー型企画法」をやってみて、その不思議
な現象を見る機会に恵まれている読者もいらっしゃるかもしれませんね。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ではありませんが、この現象のカラクリは
実は簡単な理由に過ぎないのです。

 まず、A氏のツリーと下のツリーを見比べてください。

【 A氏のツリー内に存在しうる必要条件を加えた例 】

〈レベル0〉       会員数100万名!
          ┌─―――─―┼────――┐
〈レベル1〉 しっかりとした  ………   充分な広報
        会員フォロー   │      │
          │      │      │
〈レベル2〉  充分な広報   ………   広報組織の設置
          │      │      │
〈レベル3〉 広報組織の設置  ………    ………
          │      :      │
         【A】     :     【B】

 何が違うかと言えば(一目瞭然ですが)A氏のツリーには【B】の枝が
書かれていないという点ですね。枝【B】の内容は、枝【A】の中にも
含まれています。
 A氏とそのプロジェクトメンバーは【B】という「必要条件」の枝が存在
することに気付かないままに、【A】の「必要条件」を整えて実施している
わけです。

 つまり、A氏のプロジェクトは【A】の〈必要条件レベル2〉を整える
ことで、自分達の知らぬ間に【B】の「必要条件」においては〈レベル1〉
にまで到達していることになります。
 レベルが上に到達すればするほど、目標に近づき、成果も高くなります。
よってA氏には思いもよらないほどに、集客できるような現象が起きる
わけです。

 しかも、A氏とメンバーの気付いていない枝はまだまだ無数に存在するで
しょう。「目標ツリー型企画法」で出てきた企画群を「システム思考」に
よる戦略配置にしてお互いを補完させあうことで、知らぬ間に他の枝の「必
要条件」を満たしていくことになり、まさに「嬉しい副作用」という現象が
他にも様々に起きてくるというわけです。

 まあ、はっきりと言ってしまえば、このような現象が起きてくるのは、
「システム思考」を完全に体得していないがゆえのことです。
 94号で解説したように「システム思考」を身につけた人は、千里眼ように
全体を俯瞰(ふかん)的に理解することができます。そういう人は当然ながら
A氏のツリーであっても、【A】【B】両方を書き出しているはずですから、
このような「嬉しい副作用」は起き得ません。
 このような人にとっては「目標ツリー型企画法」のツリーで描かれた内容
が、当然のように結果となって現実化していくだけのことなんです。

 しかし、A氏の身に起きた体験は、私自身もよく経験することで、非常に
気分が高揚する反面、自分の「システム思考」がいまだ完成とはほど遠いと
いう事実だと受け止め、反省もします。

 どちらにせよ「目標ツリー型企画法」は本誌で述べてきた思考法や手法の
全てを統合しているものであるだけに完璧に使いこなすには大変ですが、
実際にやってみると、実に効果が高く、面白いのは確かです。

 ただし、「目標達成型システム思考」という「必要条件」をしっかりと
満たすのが全てに先立つ……ということは、もはやお決まりの台詞ですね。

 ということで今日はここまでです。
 それではまた次号にお会いしましょう。

◆「目標ツリー型企画法」をうまく使いこなすための必要条件「目標達成型
 システム思考」。そこに至るための訓練方法。その全て分かりやすくコン
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■「疑問だらけからの文章術」のススメ番外
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 皆様、お元気ですか?

 先日、NHKのテレビ番組「ためしてガッテン」でアレルギーについての
特集がありました。人気番組ですのでご覧になった方も多いかと思います。

 アレルギーについても色々意見がありますが、本誌の主旨とずれますので
割愛しまして、番組内で紹介されていたエピソードの中で、私が深く納得
させられたものがありましたので、ご紹介したいと思います。

 それはある重症のアトピーに苦しんだ経験を持っているAさんという人の
話です。彼は今やアトピーを克服したのですが、その過程においては日記を
付けていたことが非常に役立ったと言うのです。

 http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2003q2/20030521.html
 (下部の方にある「何をしてもダメな時は?」内に)

 Aさんは「いつ」「どれくらいの時間」体を掻いたかを記録した「湿疹
掻き時間日記」とでもいうものをつけ始めたのですが、だいたい痒くて
も一分くらい掻けばそれで事足りるものを、記録には30分以上掻いている
ものもざらにあることに気付いたそうです。
 つまり、痒くないのに惰性で掻いてしまう「掻き癖」が自分にあるという
事を発見したAさんは、それ以後、意図して「掻き癖」を減らすようにした
そうです。
 すると湿疹が少しずつ減っていき、それによって痒みが減るのでさらに
掻かなくなるという「良循環」が起こり始め、とうとう長年悩まされていた
アトピーから解放されたというわけです。

 このAさんのエピソードにおけるポイントは、日記を付けることで自分の
無意識の行動を発見し、そこから解決への道を進み始めたと言うことです。
 Aさんも他人から「掻くからダメなんだよ。掻くのを止めろ」と指摘され
ても、「そんなことは分かっているよ」と反発してしまったかも知れません。
しかし、彼は自分で自分を見つめ直し、自分に「疑問」を持つことができる
人でした。それが悩める病より己れを解き放つことに成功したのです。


 自分は正しいと思っている人は非常に多い世の中です。
「目標達成型システム思考」へのパラダイムシフトを! と声高に叫んでも
「自分は分かっているんだがなかなかうまくいくものではないよ」と言う人
もいます。
 本当の自分というものは普通に生活していてはよく分からないものなん
です。

「彼を知り己を知れば百戦危うからず」

 私はこの孫子に書かれた言葉ほど卓見した言葉ないと考えています。
 この境地に至るためにも、あえて自分を振り返る時間を作るようにしたい
ものです。

「疑問だらけからの文章術(バックナンバー37号〜42号参照)」は、その
「己を知る」ための「必要条件」と言い切って良いのかも知れません。
 Aさんのように現状打破の道を導く冷静で客観的視点を育む最高のツール
なのです。

 しかも、この「疑問だらけからの文章術」で疑問と改善案を積み重ねて
いくと、無数の改善案(企画)ネタが溜まっていき、「目標ツリー型企画法」
のロジックツリーを作っていく時も、瞬時にどこにどんな「必要条件」を
当てはめれば良いかが分かるようになります。

 疑問があれば、それを批判する。批判するということはもっと良い形が
あるのだという前提によって成り立ちます。もっと良い形とは即ち「より
高い目標」のことであり、「改善案」がその「必要条件」と言い換えること
ができます。


■「疑問」→「批 判」→「改善案」
        ‖     ‖
  ■「より高い目標」→「必要条件」


 言ってみれば「疑問だらけからの文章術」は「目標ツリー型企画法」の
縮小版をやっているようなものですね。ですから、本格的に「目標ツリー
型企画法」を実施する時には普段から「疑問だらけからの文章術」を実践
している人にはサクサクと進めることができるわけです。

 皆さん、日記書いてますか?

 ということで今日はここまでです。
 それではまた次号にお会いしましょう。

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■「目標達成型システム思考」の企画に立ちふさがる壁
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 皆様、お元気ですか?

 一年間連載してきました本誌ですが、読者の皆様も「目標達成型システム
思考」の重要性と、そこへパラダイムシフトしていくための方法をご理解
いただけたことと思います。

 いよいよあなたの「目標達成型システム思考」が組織や家族のあり方を
より良き方向へと変えていく時です。

 ――と、意気込むのは素晴らしいのですが、「目標達成型システム思考」
の人にとって最初に立ちはだかることになる壁が早くも見えてきていますよ。

 その壁とは(すでに予想されていらっしゃるでしょうが)「×問題改善
できない問題改善型」の人々のことです。

 彼らはあなたの「肉を切らせて骨を断つ」思考にはついてこれないので、
あなたの企画を理解できません。それどころか「肉を切らせるなんてとん
でもない!」と積極的にあなたの道をふさごうとする人も出てくるでしょう。

 あなたは彼ら「×問題改善できない問題改善型」の人々が「茹でられた
カエル」状態であり、「緩慢な死」に向かっている事を歯がゆく思うで
しょう。
 そして、中には「こんな連中と一緒にやってられるか」とやる気を失って
しまう方もいるかも知れません。これではあなたも「×問題改善できない
問題改善型」に逆戻りです。


■組織全体を変えるしかない。組織は人の集まり。
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 本誌のタイトルは「最強組織への企画法」です。最強組織“の”ではなく
最強組織“への”なんですね。
 本当に必要なのは組織そのものを「負けない」ものに変えていかないと
いくら小手先の企画を出しても先はないということを伝えています。
 結局、この「×問題改善できない問題改善型」に沈んだ組織を変えるしか
先はないのです。
 そこを変えてしまえば、自然と「最強組織」なんていう大仰なものに
進化していくでしょう。

 今の日本は「目標達成型システム思考」の人間には住みにくい世界です。
そして「×問題改善できない問題改善型」の津波はいつだってあなたを
飲みこもうと待ちかまえています。

 ですが、この世界を形作っているのは結局、人です。人の集合体が組織
です。それだけ組織を守ろうと必死になっても、それを作っている人が
「×問題改善できない問題改善型」に落ちていては、その組織に先はあり
ません。

 だから、その人を変えていくしかない。
 必要なのはまずあなたが「目標達成型システム思考」にパラダイムシフト
すること。
 そして、あなたの周りにいる人を同じくこのパラダイムに変えていくこと。

 人が変わっていけば必ず組織も変わっていきます。
 あなたが組織内で大きな権限を与えられている人なら、それはもっと容易
でしょう。

 周囲に良い影響を与えていくためには何が「必要条件」かということを
はじき出してください。「必要条件」をひとつ満たしていくたびに、一段
高いレベルに昇ることができます。
 必要な階段を一段一段上がっていきましょう。

 ということで今日はここまでです。
 次回はこの一段一段階段を上がっていくという捉え方の重要性をRPG
ゲームに例えて解説します。
 それではまた次号にお会いしましょう。

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