最強組織への企画法

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■最終のまとめ7――知識が読解力を高め、読解力が知識を深める
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 皆様、お元気ですか?
 一週間のご無沙汰でした。最強組織への企画法再開です。

 前回はなぜ本誌で提示する訓練が「目標達成型システム思考」にパラダ
イムシフトするための「必要条件」なのかという事をまとめましたので、
今回その訓練方法について再度見ていきます。

「考えるスパイラルへの必要条件」の訓練で身につける能力とは以下の
3点でしたね。

(1)読解力 (2)文章力 (3)説得力

 一見、何の変哲もないよく聞く能力ですが、これらを身につける訓練の
過程において、あなたのパラダイムが「目標達成型システム思考」にシフト
していくことになります。

 まず(1)の読解力の訓練から。
 読解力を身につける訓練は、簡単に言ってしまうと、数多くの文章・
漫画・ドラマ・映画・音楽などを、あらゆるジャンルにこだわることなく
触れるように努め、自分の知識を増加させることです。
 それも知識の吸収に対して、どこまでも貪欲であること。

 知識を増加させると、考える幅が広がります。物事に対処しようとした
時、その物事やその他の事に知識があれば解決策をイメージできる可能性
が高くなります。
 逆に知識がないと、乏しいイメージしか生み出せないため、諦めて現状
を我慢するしかなくなる。これは士気の低下も招きます。

 鑑定家は鑑定すべき現物に多く触れ、同じく多くの知識を得ることで
より確かなものになっていきます。
 これは読解力についても同じで、様々な書や知識に触れることで、文章
の善し悪し、思想の善し悪しを読み解き、鑑定できるようになるわけです。

 それもジャンルが偏っては効果が薄くなります。最初から一つのことを
極めようとすると、その他に意識がいかなくなり、視野が狭くなる危険性が
あります。
 まずは薄く広く、器用貧乏でも構わないので、ジャンルを問わずに様々な
書物や映画・ドラマに触れるようにしましょう。

 全ては知識を増加させるためであり、それが結局、洞察力と視野の広さ
へと繋がっていくからです。視野が広がり、今の価値観とは全く違うものを
数多く知っていくことで、初めて「目標達成型システム思考」を心の底から
受け入れることのできるベースができあがっていくでしょう。

 知識が読解力を高めると同時に、読解力が知識を深める手助けになる。
 これこそ「考えるスパイラル」そのものと言えるでしょう。

 とにかく忙しい中にできる限りの時間を作って様々な書物に触れて下さい。
これを機会に興味の無かったジャンルや、自分のイメージが崩れそうなジャ
ンルでも読んでみると、案外、面白い発見があるかも知れませんよ。

 ではまた次号にお会いしましょう。

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■最終のまとめ8――他人を、自分を、全てを疑って書くと真実が見える
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 皆様、お元気ですか?

◆「考えるスパイラルへの必要条件」の訓練で身につけるべき3点
  └…‥(1)読解力 (2)文章力 (3)説得力

 前回は読解力の訓練「ジャンルを選ばない読書」をさらりとまとめました
ので、流れの通り、今回は文章力の訓練についてです。
 ここで行なう訓練はかなり強力な効果を期待できるもので、行なっている
人と行なっていない人の間には、雲泥の差が生まれると断言可能なものです。

 もちろん、その訓練とはあの「疑問だらけからの文章術」のことですね。
__________________________________
「疑問だらけからの文章術」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(1)その日、気になったテーマを1つ見つける。
(2)そのテーマに基づいて賞賛するか、逆に批判をする。
(3)賞賛もしくは批判した理由・証拠を示す。
(4)さらに突っ込んで、「もっと良くなるには」という改善案まで出して
  しまう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 おおざっぱに言うと、世の様々なものに対して批判文を連ねるエッセイ集
を書こう、というものです。
 それもただ愚痴を書いて終わりにするのではなく、はっきりとした理由も
書く論理的な批判文が求められます。

 しかも、他人の言動だけではなく、自分の考えや言動までをも批判すると
いう主観や先入観を徹底的に排除した客観的な批判をしなければなりません。

 自分の言動を徹底的に批判する事ができる人は、思いこみや根拠のない
差別感、力量の伴わないプライドなどといった低劣なものとは無縁になり、
冷徹なリアリズムだけが存在するようになります。
 自分すら世界の中におけるひとつの駒に過ぎないというリアリズム、これ
はお分かりの通り「システム思考」ですね。

 このように「疑問だらけからの文章術」の狙いは、自分を特別視せず、
全体を見通そうとするリアリストの視点「システム思考」を身につけるため
の訓練と言えます。
 もっと言うと、この訓練を続けていくと、前号の「ジャンルを選ばない
読書」との相乗効果によって「目標達成型システム思考」へのパラダイム
シフトを自然と進めていけることになるわけです。


■文章を書くのが苦になる人へ
◇─―────────────────────────………‥‥‥◇

 訓練のために批判文を書けとここで言っても、そもそも文章を書くのが
苦手だという人も多いのが現状ですね。

 そういう人は先に「ジャンルを問わない読書」でできるだけ多くの活字に
触れるようにすることで、ある程度、作文への苦手意識が解消される場合が
多いようです。
 多くの論理的な文章に触れることによって、自分の思考も論理的な考え方
に慣れていくことで、論理性を求められる文章を書く作業が苦にならなく
なるわけです。

 逆に他人の文章を読んでいるだけで、自分の考えをまとめる作業をしなけ
れば、論理的思考のレベルを上げることはなかなかできません。
 読書と作文、このふたつは切り離せない双子の関係なのですね。

 えっ? 活字を読むのも苦手な場合はどうすればいいかって?
 自分を変えたいなら、必死で活字に慣れるしかありませんね。
 なにせ、これは訓練です。端から何もしたくない人が何も変わらないのは
どうしようもない運命と言わざるを得ないでしょう。

 ということで、今回はここまで。また次号にお会いしましょう。

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■最終のまとめ10――説得するのは自分
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 皆様、お元気ですか?

 そろそろ本誌が終了間近というわけではないのですが、少々発行が不規
則になっています。発行を楽しみにしてくださっている方にはご迷惑を
おかけします。

 ということで、今回も飛ばしていきましょう。

◆「考えるスパイラルへの必要条件」の訓練で身につけるべき3点
  └…‥(1)読解力 (2)文章力 (3)説得力

 今回は説得力についてですね。

 説得力と言ってもこの訓練において、説得する相手とは「自分」です。
「読解力」と「文章力」の訓練において、重要なことはあらゆるものを
まず疑ってかかることだと述べました。現状が真実ではないという疑いが
あって初めて真実を求めようと言う気持ちになる。だから、いちゃもんを
つけるために疑うのではなく、真実を知るために疑うわけですね。

 ただし、真実を引き出そうとする訓練をつんだ方は、今度は逆にどこで
疑う事を止めて、どこから信じるようにすべきかを迷うことになります。
 そこで疑い深い自分を説得する作業が必要になるわけです。

 その方法とは、目の前に自分がいるように想定して、自分と議論を
始め、そのイメージ上の自分を論破する訓練をするだけでしたね。
 実に簡単かつ経済的な訓練方法ですね。

 自分の考えを実行する前に、まず「本当にそれで正しいのか?」と
自分に問いかける。それももうひとりの自分に慰めて貰うためではなく、
容赦なく切り捨てて貰うためです。
 自分を品定めし続ける厳しい議論相手、それがもうひとりの自分であり、
常にこのような厳しい環境に思考を置くことで、論理思考が急速に身に
付きます。

 慣れないうちは頭の中で二重人格のように議論し続けるのは大変かも
しれませんが、慣れてくれば物事を見る時に、どこに問題があるかを
瞬時に見抜くことができるようになり、またどこを改善していけばいい
のかを思考できるようになります。
 むしろ、重要な問題と重要でない問題の見分けがついていない周囲に
苛立ちすら覚える事でしょう。
 その苛立ちは「目標達成型システム思考」へ一歩近づいた嬉しい悩み
なんですよ。

 ということで、今回はここまで。また次号にお会いしましょう。

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■最終のまとめ11――計画を立てる時も「疑って」みよう
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 皆様、お元気ですか?
 前号までで「目標達成型システム思考」にパラダイムシフトするための
訓練方法をまとめました。

┌―――――――――――――――――――――――――――――┐
 (1) 読解力 ――「洞察力」と深い知識による「視野の広さ」
 (2) 文章力 ――「論理的思考」と理論を組み立てる「構成力」
 (3) 説得力 ――「議論術」「演説力」「指導力」
└―――――――――――――――――――――――――――――┘

 以上の3つの能力を鍛える課程で一つの重要なキーワードがありましたね。
 そのキーワード「疑え」という意味は、表面だけではわからないものを
疑ってかかることで真実を引き出そうと言う、より現実主義的で、より世の
中に積極的に関わっていこうという姿勢だと言えるでしょう。

 では、その貴重な「疑い」の能力を鍛え上げたところで、実際に使って
みましょうというのが、本誌68号〜78号で解説した「計画の立て方」です。

 計画と一言で言っても、企業における企画実施の計画を立てる時や、家庭
での旅行計画、部下(子供)の教育計画などなど、その幅は大変広いもの
ですね。
 この全ての計画作りにおいて「疑う」という「システム思考」をやって
おくと、その成功率は従来の計画作りによる結果よりもはるかに高いものに
なります。

 具体的には――
 まず、通常通り、いついつ頃までにどんな目標を達成したいという計画表
を作ります。
 多くの「×問題改善できない問題改善型」の人は、この計画表にそって
進め、壁にぶち当たったり、成果が目標よりかなり下回ってしまったり、
最悪の場合失敗、などという悲しい事例がゴロゴロと転がっていますね。

 そこでその計画に「疑い」を入れる。

(1)この計画を実行したら、どんなトラブルが発生するだろうか?

 つまり、あなたの計画を実行した時に発生するであろうトラブルを
あらかじめ書き出してしまう。

(2)では、それらのトラブルを未然に防いだり、回避する方法はない
   だろうか?

 つまり、(1)で予測されたトラブルに対して、回避策・改善策を考え、
これを最初の計画表の中に盛り込んでいく。

 もちろん、トラブル回避・改善策を盛り込んだことで、さらなる新しい
トラブルが発生する可能性も出てくるかもしれません。当然ながら、その
可能性も「疑って」みて、その「さらなるトラブル予測」に対しても、
対策を考え、計画に盛り込んでいく。

 なかなか果てしない作業に見えるかもしれませんが、先が読めない時代
であるからこそ、計画を立てるに際してトラブル対策はやっておいて当然
と言えるでしょう。

「目標達成型システム思考」について色々言わずとも、この問題予測を
含む計画方法は簡単かつ有効的ですから、今からでも、どんな計画にも、
ぜひ活用していただきたいですね。
 もちろん、「目標達成型システム思考」にパラダイムシフトできた人
ならば、自然とこういう作業をやっているんですが……。

 ということで、今回はここまで。また次号にお会いしましょう。

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