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【 // 最強組織への企画法 //
】
会社・家族・人生……時と所に囚われず全ての悩みをうち砕く!
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……2002/06/27 No.創刊号
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│1│創刊の御挨拶 │
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今や大不況のまっただ中。
皆様の会社・学校・各種サークルなどの調子はいかがですか? こんな
苦しい時代に生きていかないといけない自分を恨んではいませんか?
悟りを開いてすっかり落ち着いた僧侶のように、逆転への動きを諦めてい
ませんか?
諦めるにはまだ早いということを、私はあなたにはっきりと申し上げます。
会社で……学校で……今や日本国民全員が「問題改善型」の歯車人間とし
て教育されてしまっています。教育の「効果」が今、私たち日本人を苦しめ
ているのです。
もっと自由になれるはずなんです。問題なんて、次々と解決して当たり前。
そんなものに振り回されるんじゃなく、あなたの目標に手を伸ばしていける。
そんな組織・人生を生きていけるのです。
このメールマガジンでは、まずその日本的な考え方である「『問題改善型』
になりきれない『問題改善できない問題改善型』の限界をはっきりとお伝え
します。
そして、「目標達成型」の方法を使って、限界から解き放たれた状態で、
物事に取り組めるよう、パラダイムシフト(考え方の大転換)する方法を提
供します。
「やり方が問題ではありません。考え方を変えることが大切なのです」
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│2│このメールマガジンの発信内容 │
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メールマガジン「最強組織への企画法」は次のような内容で毎週、交互
に発信します。
1 新時代の組織運営・企画発案・問題解決方法のコラム
(弊社発行ノウハウ本「最強組織への企画法」に基づき、最新ロジカル
シンキングを学んでいただきます)
2 時事コラム
(時事ネタ・ニュースなどを「最強組織への企画法」の最新ロジカル
シンキングを使用して、論評していきます)
このメールマガジンがあなた自身やあなたの組織を、この苦しい時代に
「生き残る」だけでなく、「勝ち組に入る」ヒントとなることを祈念します。
どうぞ、ご一緒に新時代の勝ち組に残っていきましょう!
次回をお楽しみに。
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★さらに詳しく知りたい方は下のアドレスをご覧下さい。最新ロジカル
シンキングのノウハウ本「最強組織への企画法」を紹介しています。
→ 苦しい時だからこそ他を圧倒する-最強組織の作り方-
http://1bestcom.com/saikyo/index.htm
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◆編集・発行:漆崎 ◆問い合わせ:info@1bestcom.com
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……2002/07/04 No.2
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│1│現代人は目標達成よりも山積みの問題に悩まされている! │
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梅雨時でじめじめする日が続いてますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はおかげさまでメールマガジンも創刊号から多くの方にご覧いただけて、
小躍りして喜んでいるところです。
まだまだ歩き出したばかりのメールマガジンですが、どうぞ末永くおつき
あいくださいませ。
全力を持って、読者の皆様が悩まされている問題をバッタバッタと切り伏
せていけるように、サポートしていきたいと考えています。
今なお、不況が悪化する昨今、こんなに脳天気に喜んでいていいのか、と
妻から冷たい視線を浴びているんですが、日々、「脳天気」ならぬ「意気揚
々」と目標へ向けて突き進めるのが「目標達成型思考」であり「システム思
考」なんです。
読者の皆様の中には、ひょっとしたら、もう疲れ果てている方もいるかも
しれません。
「目標達成どころか、目の前に問題が山積みでにっちもさっちもいかないん
だよ!」
そうですね。
たしかに周囲を見渡してみると、どの会社の、あの人もこの人も、みんな、
暗い顔をして、だいたい同じ愚痴をこぼしますね。
なんだか、日本人は皆、目先で次々と噴出する問題の山に追われている感
があります。
そこで、本メールマガジンでは、この閉塞した状況を改善できる「力」を
手に入れるための方法を、最新ロジカルシンキングのノウハウ本「最強組織
への企画法」を土台にして、詳しく紹介していきたいと思います。
といっても「最強組織への企画法」の表面だけやって、中身にはほとんど
触れないといったやり方はしません。
むしろ、このメルマガが、ノウハウ本を補充するくらいにまで、密度を
濃くしてやっていきたいと思いますので、安心購読されてください。
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│2│時代に灯りを照らす5つの方法論 │
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最初にタネ明かしをしますが、このメールマガジンで皆様に次の5点を
紹介していきます。
★ 1.システム思考
★ 2.目標達成型思考
★ 3.目標ツリー型企画法
★ 4.企画構造化
★ 5.問題予測型計画法
「なにやら難しいのが出てきたな」と思われるかも知れませんが、決して
難しいものではありません。
たしかに呼び方は難しいですが……。
あくびが出るかも知れませんが、少しだけ解説におつきあいくださいませ。
さて、簡単に説明しますと「1.システム思考」と「2.目標達成型思考」
は、常識をうち破るための二本柱とも言えます。
この二つの思考方法を使うことで、他の3〜5までのツールを使いこな
せるようになります。
それによって、これまで考えられなかった成果を上げたり、未知の分野へ
も簡単に挑戦していくことができる道です。
「1.システム思考」という言葉は、最近、よく聞かれるようになってきま
したが、物ごとの一部分に囚われることなく、全体を眺めて、その「物ごと」
がどのパーツに当てはまるものかをはじきだす思考方法です。
本メルマガではより企画力を身につけられるようにした改良版「システム
思考」をご紹介します。
「2.目標達成型思考」は、目の前の問題に囚われて動けなくなるのではなく、
その問題を踏み越えて、もっともっと高いレベルの目標を達成しようと進み
続ける思考方法です。
そして「3.目標ツリー型企画法」で「とりあえずやってみよう」の行き当
たりばったり式の組織運営(企画運営・行事運営も含まれます)から、
「何をやるべきか」「どれだけやるべきか」など最も成果の出せる企画とは
何か、を正確に割り出すことができるようになります。
さらに「4.企画構造化」によって、「何から始めるべきか」を正確に割り
出すことができ、最後にトラブルに負けない完全な形に仕上げてスケジュール
を組むのが、「5.問題予測方計画法」です。
ここで「何だ、理論理屈か」という方は損をします。
力強く、迷いの無い人生を歩んでいる人など、そうはいないでしょう。
私が多くの人に自慢するところでもあります。
「人生に一片の悔いもない」
今の苦しみにもがいている日本人には、私のような人間は少なくなってし
まいましたね。
でも、それにはひとつの明確な理由があったのです。
その理由をしっかりと知る事で、この「理論理屈」を「人生逆転の切り札」
にしていけます。
では、その理由とは……というところで誌面も尽きて参りました。
続きは次回、
「明暗くっきり別れる日本人の3タイプ」
で説明してまいりましょう。
皆様の目標が一日一日達成されていきますことを祈りつつ――
それでは、また次回の本誌にてお会いしましょう。
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……2002/07/12 No.3
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│1│原因を知ることでトラブルは簡単に解決できる │
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皆様、台風一過、いかがおすごしでしょうか?
じめじめした日が続くのはまいってしまいますが、おいうちをかけるよう
にカラー分析コンサルタントの妻が出しているメルマガが「まぐまぐ」さん
で人気メルマガベスト10入りし、急激に読者が増加したため、毎日、自慢さ
れております。
まあ、私も嬉しいのですが「最強組織への企画法」も負けていられないぞ、
と沸々と闘争心がわいているところです。
宜しければ、妻のメルマガもご覧下さい。
もともとがアメリカのケネディが大統領選で圧倒的に不利な状況を逆転す
るために、イメージアップ作戦の一環として生み出したベストカラー発見方
法ですので、女性のセンスアップだけでなく、ビジネスの世界でも充分に通
用します。
私自身もおかげで印象が悪いと言われたことがないので、営業で出かけた
ときなどは助かっています。
なにより男でもかっこよくありたいものですから。
登録先 http://1bestcom.com/mail_mg/
さて、余談はさておき、論理的思考でもって本日も頭の中はすっきりと
メルマガを進めてまいります。
いきなり話しが変わりますが、皆様、退行催眠というのをご存じで
しょうか?
精神科の医療において使われるもので、患者に催眠術をかけて今まで思い
出せなかった過去を思い出させることにより、トラウマを解決するという方
法です。
例えば、水恐怖症というのがあります。
普通に水を飲む分には構わないのですが、川や海、それどころか水たまり
を見ただけでどうしようもない恐怖にかられてしまう、そんな精神の病です。
この水恐怖症の人が退行催眠を受けると、記憶にもなかった幼少の頃の事
件を語り出します。
それは「3歳の頃に川で溺れた」とか「海で人が溺れ死ぬのを小さい頃に
見た」とか、人によって様々ですが、その事件がトラウマとなって、自分で
も気づかないうちに水への恐怖を持つように至っていたのです。
面白いといってしまうと不謹慎ですが、患者はこの忘れていた記憶を取り
戻した瞬間から、水への恐怖がなくなってしまうというのです。
何でこんなことが起こるのでしょうか?
私は医者ではなく、コンサルタントですので詳細は分かりませんが、おそ
らく「原因を知ることによって心がそれに対処しはじめるのではないか」と
思っています。
つまり、それまで原因不明だったトラブルの元がどこにあるかを突き止め
てしまえば、あとは冷静に対応していけばいい。
これは何も精神の病だけに言えることではなく、何にでも通じることでは
ないでしょうか。
となれば、現代日本人が、
なぜ、これほどトラブルに悩まされ続けているのか?
なぜ、やる気のない人間だけが増えていくのか?
なぜ、一生懸命働くだけでは結果がでない時代になってしまったのか?
それらの問題を解決するには、その「原因」を突き止めれば、あとは冷静
に対応すればよくなるわけです。
ということで、前置きがかなり長くなりました。
本当でしたら今週号は私の時事コラムになる予定のところを、前回予告し
ましたように、今回も日本人が、
「企画を苦手とする理由」
「逆境に弱い理由」
「発想力に乏しい理由」
を説明していきたいと思います。
(前回、少しだけ紹介した「5つの方法論」については、また次回まで
お待ち下さい。どうしても今すぐ知りたいという方は、ホームページ
の方をご覧下さいませ)
→
苦しい時だからこそ他を圧倒する-最強組織の作り方-
http://1bestcom.com/saikyo/index.htm
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│2│明暗くっきり別れる日本人の3タイプ │
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いつ頃からか、人類は次の2つのタイプに別れるようになり、その2つの
間をうろうろするようになっています。
その2タイプとは、
★1.目標達成型思考の人
★2.問題改善型思考の人
目標達成型思考とは、今はやりのTQMなどがこれにあたり、目標を達成
するためには、今の状況を全て捨ててしまっても新しい力を手に入れていく
人のことです。
日本の諺でいうなら「肉を切らせて骨を断つ」などは、まさにこれです。
目標達成のために肉を切らねばならないなら、切らせればいい。
目先の問題に囚われず、目標達成の方法に邁進する。
やり方を間違えれば、「目的のために手段を選ばない」人になってしまい
ますが、正しく行動すれば「しらがみに囚われることなく、常に自由自在に
動き続け、新たな発想で時代を動かしていく」ことができるのも、目標達成
型思考の人々です。
そして、問題改善型思考とは、もう日本人なら大好きな考え方で、とにか
く目先の小さな問題を次々と潰していくことで、全体を良くしていこうとす
るボトムアップ型のやり方です。
TQCなどがこれで、日本中に広まっています。
日本人のほとんどはこちらに入っていると言っていいでしょう。
そして、さらにこの問題改善型思考は2通りに分けることができます。
★2-1.問題を次々と改善していく力を持った問題改善型思考の人
★2-2.問題改善したいと思っていてもできない問題改善型思考の人
お分かりでしょうが、現代日本人のほとんどは2-2.問題改善できない問
題改善型思考に陥っています。
今日もどこかで、こんなセリフが聞こえてきます。
「たしかに、その企画はやってみたいけど、今は○○の問題があってできな
いよ」
もしくは、
「ああ、その企画ね、以前やったけどダメだったんだよね。これ以上リスク
は冒せないな」
こんなセリフが聞かれる会社や組織ほど、末期が近づいているのを、発言
している当の本人が知っているのに、でも、動けない。
目先の問題があってそれを解決できないから、先に進めない。
なんとも恐ろしい急降下スパイラル(螺旋)の中に陥ってしまったもので
す。
かといって、「じゃあ、今日から『問題改善できる問題改善型思考』か
『目標達成型思考』になればいいんだ!」と言っても、そう簡単ではないこ
とは、読者の皆様もよくお分かりだと思います。
だいぶ、誌面も長くなってしまいましたので、次回に「なぜ簡単に目標達
成型思考になれないのか」を説明させていただきます(また引っ張ってしま
って、申し訳ありません)。
日本人が煩っている病の原因を知っていただき、冷静に解決していく道を
お進みいただければ、と願ってやみません。
それでは、また次号にお会いしましょう。
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……2002/07/18 No.4
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│1│2タイプ(+1タイプ)に別れた日本人 │
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皆様、台風一過、いかがおすごしでしょうか?
という、挨拶は先週もいたしましたが、まさかこの季節に2週連続で来る
とは……。
いやはや、現代の経済は過去の経験やデータからでは、未来をはかること
ができないと言われていますが、異常気象の時代は天候においても、これま
では考えもしなかったことが起こる。ある意味恐ろしい時代がやってきたの
を実感させられます。
さて、前号で現代日本人は次の3タイプに別れているとお話ししました。
これについて、前号ではさらっと流してしまいましたが、ここで補足をして
おきます。
★1.目標達成型思考の人
★2−1.◎問題を次々と改善していく力を持った問題改善型思考の人
★2−2.×問題改善したいと思っていても出来ない問題改善型思考の人
この場合、厳密には2−1と2−2は同じ「問題改善型」になりますが、
この双子、外見以外は全く似ていません。
どちらも、
「目先の小さな問題を次々と解決していけば、最後には問題がなくなって、
物ごとはどんどん良くなっていく」
という考え方です。違うのは、
2−1が「実際に問題をどんどんと解決していく」
のに対して、
2−2は「問題に振り回されて、そこから動くことができなくなっている」
という点です。
そして、この「◎問題改善できる問題改善型」と「×問題改善できない問
題改善型」の間には、中国の長江よりも広い河が横たわっています。
というのも、「×問題改善できない問題改善型」は、いつまでも同じ問題
に振り回されているか、問題を解決しても次々と出てくる問題群とのイタチ
ごっこに悩まされています。
一方、「◎問題改善できる問題改善型」はしっかりと問題を解決していく
ので、問題を恐れるようなことはありません。現れる問題をバッタバッタと
なぎ倒していく力に満ちています。
しかし、そんな「◎問題改善できる問題改善型」の方も、次々と目の前の
問題を改善していくうちに一つの壁に必ずぶちあたることになります。
それは、
「いくら目先の問題を解決していっても、そのままでは根本的な問題が解決
できない事態」
が起こることです。じゃあ、どうすればいいか?
ここで「◎問題改善できる問題改善型」は「問題改善型」自体の問題を
解決してしまうのです。
目先の問題に振り回されるくらいなら、今の現状そのものを捨ててしまい、
全く新しい企画(目標・アイデア)を生み出すことに全力を傾ける
――即ち、「目標達成型思考」へと進化するわけです。
そして、これこそが最近よく聞くところの、
「現状打破・ブレイクスルー」
と言われているものの正体です。
お分かりでしょうか?
「◎問題を改善できる問題改善型」の人は「目標達成型」になる人であり、
「目標達成型」の人は「問題を改善できる」力を持った人のことなのです。
最近は現状打破だ、ブレイクスルーだ、と色々なところで見聞きしますし、
色々な経営者が口を酸っぱくしておっしゃいますが、目先の問題解決にこだ
わっている限り、ブレイクスルーなど絶対に実現しません。
なぜなら、それはその人のパラダイム(基準・ルール・常識)がすでに
「問題改善型」に染まっているからなのです。
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│2│圧倒的に多い「問題改善できない問題改善型」 │
◇─┴────────────────────────………‥‥‥◇
さて、前置きだけでかなり長くなってしまいましたが、日本人に一番多い
のが「目標達成型」でも「◎問題改善できる問題改善型」でもなく、
「×問題改善できない問題改善型」であることは、前回お伝えしました。
「その企画はやってみたいけど、今は○○の問題があってできない」
「その企画は以前やったがダメだった。これ以上リスクは冒せない」
どこでも聞かれるこの言葉。
これこそ「×問題改善できない問題改善型」であることを示しています。
でも、こういったセリフを吐く人が絶望的な事態を逆転させるアイデアを
出してくれることはありません。
周りを見回してみてください。ふと気づけば、日本国中、このような人
ばかりになってしまったではありませんか!
諸外国からは、「猿まねは上手くても、自分では何も発明できない日本」
などと馬鹿にされつづけ、とうとう発明の特許を盾に真似をするにも、
アメリカに上納金を払わなければ何もできなくなっています。
そして、今なお、新規産業を生み出すことも出来ず、中国や東南アジアの
安い製品に市場を席巻されつづけ、不況の出口も見えない。
そして今日もまた、事態が末期に近づく中、何の手も打てないで目先の
問題に振り回されている。
いつから日本人は、こんな風になってしまったのでしょうか?
最初から、日本人はこんな民族だったのでしょうか?
いいえ、違います! 歴史を見れば、本来日本人は「目標達成型思考」な
のです。
いつ頃からか歯車が狂ってしまった。いつから? そしてなぜ?
次回は「日本人が改善歯車民族になってしまった歴史」を紹介したいと
思います。
これを知っている人と知らない人の間には、圧倒的な差があります。
この歴史を知らない人は、自分がどういう状況に置かれているかを理解で
きないので、自分は「目標達成型」もしくは「◎問題改善できる問題改善型」
だと簡単に思ってしまい、今日もまた解決できない問題に右往左往すること
になるのです。
次回は気合いを入れて進めますので、読者の皆様も宜しくお願いします。
それではまた来週。
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★では、どうすればいいのか。メルマガでも紹介していきますが、待ってい
られないという方は下のURLをご覧下さい。最新ロジカルシンキングの
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……2002/07/22 No.5
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│1│日本人はいつだって目標達成型だった。 │
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◆◆ ごあいさつ ◆◆
皆様、お元気ですか? 「べすと:こむ」の漆崎です。
最近、私はインターネット事業を立ち上げるコンサルティングの仕事が
忙しくて、企業様の間を飛び回っています。
本当は、寝てる間に銀行口座がふくれあがっていく仕事をしたくて進めて
いるんですが、人の手助けになる仕事は楽しいので、ついつい身体も頭脳も
動き出してしまいますね。
妻には「仕事が楽しいなんていう人は少ないんだから、文句を言わないで
喜んでやりなさい」と言われている始末です。
かく言う妻もイメージコンサルタントの仕事を張り切ってやっているので、
楽しいのだろうなと思います。
肌のつやが前にもまして張りが出てきたような、なんて事を書くと、
睨まれますので、ここらで止めておきますが……。
◆◆ 人は保守的な生物
◆◆
それにしても、この苦境の現代にあって幸せな夫婦だと思います。
できれば、このメルマガで読者の皆様の生活(仕事・夫婦・親子・友人全
て)も、幸せを掴むことができればと願っています。
その手法を手に入れるためには、まず、
「なぜ今までその手法を手に入れられなかったのか」
を知る必要があります。
これを理解しないと、
「人という生き物は新たな手法(パラダイム)を簡単には受け入れない」
という性質がありますので、いくらメルマガで「これ良いですよ〜・お得
ですよ〜」と言っても、重い腰を上げることはできません。
学ぶ必要があるんだということを納得していただくためにも、ここしばら
くは、「なぜダメだったのか」を説明させていただきます。
どうぞ、宜しくおつきあいください。
◆◆ 今は歯車、昔は改革者、それが日本人
◆◆
さて、前号の予告通り、今号から日本人がなぜ「×問題改善できない問題
改善型思考」になってしまったのか、その理由をお話したいと思います。
が、その前に日本の歴史を少しだけ振り返りたいと思います。
というのも、歴史を見ると、日本人は決して「×問題改善できない問題改
善型」ではなく、むしろ歴史を作ってきたのは「目標達成型思考」の改革者
たちだったということが、お分かりになるでしょう。
と言っても、日本史を改めて一から勉強するのも時間がかかりますので、
ここでは歴史上の有名人の中から、皆様がよくご存じの人物たちが、いかに
「目標達成型思考」であったかを、かなり乱暴に説明していきたいと思いま
す。
超スピードで進めますので、しっかりとおつきあいくださいね。
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│2│超乱暴・有名歴史人物列伝 │
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◆◆ 聖徳太子の改革
◆◆
有名人列伝の最初は、聖徳太子です。
聖徳太子は6世紀後半の生まれで、50歳ほどで亡くなったとされています。
用明天皇の第2皇子で、推古天皇の摂政として政治を行ないました。
当時、蘇我氏という一族が天皇をも押しのけて傍若無人の限りを尽くして
いました。太子は彼らの力をそぎ、再び天皇に権限を戻すために、家柄を一
切無視した実力主義の「冠位12階」制度と、有力豪族といえども不可侵の
「十七条憲法」を発布しました。蘇我氏を敵に回すことを誰もが恐れて改革
できなかった世界に、聖徳太子は敢然と踏み込んだのです。
彼はまさに改革者であり、その思いはそのすぐ後に起きる、大化改新にと
受け継がれていきます。太子の業績はそれだけではありませんが、私はやは
り、派閥に飲み込まれない「闘う政治家」聖徳太子の姿勢が好きですね。
彼もまた「目標達成型思考」の人物でした。
さて、余談ですが、聖徳太子は旧一万円札の肖像画で有名ですが、この肖
像は単なる落書きであると言われ、素顔は不明だという説がかなり有力だと
か。余談でした。
◆◆ 源氏の逆転劇
◆◆
時代はくだって、次は鎌倉幕府創世にまつわる英雄の話です。
12世紀、日本を席巻していたのは、平氏と呼ばれる武士一族でした。対抗
馬で源氏はもはや、没落した企業よろしく、息も絶え絶えの状態です。世は
まさに「平氏にあらずば人にあらず」と言われるほどで、平氏の栄華を揺る
がすことはできないと誰もが思っていました。
しかし、ご存じの通り、倒産寸前の中小企業のようだった源氏は、超優良
大企業の平氏を相手に奇蹟の逆転を演じてみせます。源氏の嫡流である頼朝
は、いきなり現れた“得たいの知れない弟”義経に軍を任せ、破竹の快進撃
を実現します。言ってみれば、社長が社員の中から実力のある者を見抜き、
経営陣に大抜擢したような英断と言えるでしょう。
かくして、この源氏中小企業は、大企業病にかかって的確な企画を生み出
す力を失っていた平氏大企業をうち破り、鎌倉幕府を開いて独占企業にまで
発展していったわけです。
いったい、世の中の誰がこんな番狂わせが起きると思っていたでしょうか。
源氏の武士たちは大企業病に陥っている平氏の動きの遅さという弱点をしっ
かりとリサーチし、斬新な戦術を次々と生み出して、圧倒していったのです。
そこには、「平氏は強いはずだ」という目先の問題に振り回されることなく、
必要な企画をひとつひとつ配置して問題を踏み越えていく「目標達成型思考」
がはっきりと根付いていたと言えるでしょう。
◆◆ 次回予告
◆◆
ということで、かなり乱暴な歴史上の「目標達成型」人物たちを紹介しま
したが、次回は続編で、「超乱暴・有名歴史人物列伝第2弾」で、室町幕府・
戦国時代・明治維新の「目標達成型」人物たちをご紹介します。
そして、その後、いよいよ「問題改善できない問題改善型」に陥っていく
日本人を描いていきます。
なお、次回の発行は金曜日です。歴史のお勉強に長々と時間をかけている
暇はありませんので、今週中に一気に片づけたいと思います。
では、金曜日にお会いしましょう。良き一週間となりますように。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
★歴史はいいから、どうすればいいのか、さっさと知りたいという方は下の
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の企画法」を紹介しています。おかげさまで大好評です。
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……2002/07/26 No.6
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│1│超乱暴・有名歴史人物列伝〜中編 │
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◆◆ ごあいさつ ◆◆
皆様、お元気ですか? 「べすと:こむ」の漆崎です。
前回、「寝てる間に銀行口座がふくれあがっていく仕事」をしたいと書き
ましたが、そりゃ何だ?という質問を受けましたので、説明します。
ずばり、
「あくせく営業にでなくてもお客様が向こうからやってくる殿様商売」
そんなもん今時あるか! という声が聞こえてきそうです。
でも、厳として有るのです、これが。
私は今、それをやっています。
そんなものは無いとあきらめて、目先の問題に右往左往するのは一見、
楽かも知れませんが、最終的には不幸です。
私は「目標達成型思考」とそれを達成させるための「システム思考」に
よって、「ツリー型企画法」から生み出した方法で、ひとつひとつ条件を
整えていっているところです。
(「だから、それは何だ?」と訊かれそうですが、もうすぐしたら解説に
入りますので、今しばしお待ちを)
このメルマガもひととおり進みましたら、私の仕事の成果などについても、
お話ししたいと思います。
少々お待ちを。
ということで、前号に引き続き、超乱暴・有名歴史人物列伝の最終回です。
今回も超乱暴でさくさくと参りますので、よろしくおつきあい下さい。
◆◆ 敢然とタブーを破った足利尊氏 ◆◆
さて、今号最初にご登場願う超有名人は、鎌倉幕府をうち倒し、室町幕府
を開いた足利尊氏です。
足利尊氏は源氏の血を引く正統の頭領でしたが、この当時権力を握ってい
たのは彼ではありません。それは鎌倉幕府成立時、源氏のパトロンとなった
北条氏の血族でした。北条氏はたくみに天皇に取り入って、尊氏と天皇の間
に強い不信感を持たせることに成功していました。つまり、北条氏は尊氏を
破滅させようとしていたと言えます。
いくらバックに北条の影有りと分かっていても、何と言っても相手は天皇、
当時は神にも等しい日本の国王ですから、我慢に我慢を重ねるしかなかった
尊氏です。しかし、北条のハラスメントは弱まるどころか、どんどんと強く
なっていきます。とうとう尊氏は天皇と北条家に反旗を翻したのでした。
その時、彼の取った行動がまさに度肝を抜かれるタブー破りでした。
それは新たな天皇を用意して、こっちが正統だ、北条の側の天皇は偽物だ、
と発表したのです。この誰もがやってはいけないと考えていた行動をとった
尊氏は、そのおかげで賊軍となることなく、「勅命」によって北条打倒に
乗り出すことができたのでした。
目的のために手段を選ばないマキャベリズムが正しいかどうかは別として、
常識やタブーという言葉に迷わされることなく、敢然と目標達成のブレイク
スルーを果たした尊氏の姿勢は、古いパラダイム(ルール)に囚われがちな
現代人の私たちにとって見習うべきものがあると思えます。
◆◆ 稀代の改革者 織田信長
◆◆
タブーを破って出来上がった組織は、同じくタブー破りの天才によって
破壊されました。織田信長について、今さら私がどうこう説明しなくても、
読者の皆様はよくご存じでしょうが、彼こそ、その気性の荒さからは想像も
つかないほどの、歴史上希にみるアイデアに満ちた改革者でした。
ざっと彼の業績を並べ立てましょう。
1.《桶狭間の戦い》10倍差の敵を相手に誰もが敗戦覚悟していたところを、
驚異の少数での奇襲で敵将を討ち取った(ただし、徹底した情報集めをして
いたから達成できたことであり、思いつきの奇襲では失敗していたでしょう。
この先方を「中入れ」と言って、当時の流行になったそうですが、成功した
人はすくないとか)。
2.《長篠の戦い》当時、弾込めから発射まで時間のかかる鉄砲の隊列を、
三列に並べて交代で発射させていくことで、弱点を解消し、驚異の速度で
迫る武田の無敵騎馬軍をうち破った。最初の威嚇的にしか使われていなかっ
た鉄砲隊の扱いが、ここから変わっていく。
3.それまで戦を起こすに際しては傭兵を雇うのが主流であり、裏切りや
逃亡も当たり前の世界だった、これに替わるものとして、農民を兵士に育て
ることで、土地や家族を守りたいという必死の士気を維持する最強の軍隊を
造り上げた。《私兵の始まり》
4.それまで書状などには、確認の意味で責任者のサインが記されていたが、
これに替わる物として印鑑を普及させた。《印鑑制度の始まり》
5.商人の町、堺に代官をおいて、当時の経済基盤であった農業から脱却し、
商業を基盤とした経済体制を作り上げた(新規産業の立ち上げのようなもの)。
この他にもあげていけば切りのない「改革・改革・改革」の嵐、それが
織田信長という人物でした。彼にとってはタブーという物が全て破られる
ために存在していたかのような所もありました。寺を焼き討ちしたり、将軍
を追い出すなど、当たり前のように行ないました。「目標達成型思考」と
「システム思考」の見事な融和が彼に見られます。
あとは、その気性がもう少し落ち着いたものであったなら、部下に裏切ら
れることはなかったのかも知れませんね。彼はただ「強かった」のではなく、
まさに改革をし続けることで勝ち続けた人物なのだと思います。
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│2│超乱暴・有名歴史人物列伝〜後編 │
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◆◆ 現状打破の申し子 豊臣秀吉
◆◆
さて、続けて信長の愛弟子的な存在であり、日本最初の統一者、豊臣秀吉
です。こちらも超超メジャー級なので詳しい説明ははぶきます。
豊臣秀吉の凄まじい戦歴の中でも特に私が注目したいのは「墨俣の一夜城」
です。佐久間信盛や柴田勝家らが失敗した後を受けて秀吉が築城を引き受け
たのですが、敵を眼の前にしての築城は当然のように不可能に近いものです。
しかも、築城の土台となる場所は、歴史上誰も築城の経験がない低湿地帯。
現代人であれば、無理難題だと投げやりになるところでしょう。
説によると秀吉は、建築材料を全て作りそろえておき、湿地帯に流れる
長良川に流して運搬し、プラモデルのように突貫工事で完成させたそうです。
この一夜城のコンセプトが優れていると感じる点は、突貫工事でも良いから、
とにかく城を造るということに特化した点です。最悪、この墨俣城がボロで
あっても、「目の前の敵を倒す」という目標を達成できるなら、あっさりと
犠牲にできたことでしょう。
こういった目先の問題にとらわれることなく、目標達成のためにどこまで
を犠牲にできるか、しっかりと見定めることができる力……「肉を切らせて
骨を断つ」……これができるのが、「目標達成型」のモデルと言えるでしょ
う。
◆◆ 日本のために日本を破壊して再生した明治維新の志士たち
◆◆
長々と、しかし超スピードで進んで参りました超乱暴・有名歴史人物列伝
のトリを務めるのは、個人ではなく、明治維新を成し遂げた維新志士たちの
グループです。
特にひとりの名前を挙げることはしませんが、明治維新の志士たちは、硬
直し、腐敗し、権力争いに終始している幕府に忠誠を誓っていても、諸外国
の前に屈してしまうことをしっかりと見定め、日本の大革命に乗り出しまし
た。
彼らのほとんどは下級武士であり、彼らに日本の現状を救えと説いた吉田
松陰は志士たちと「共に学ぶ」という姿勢で接する人物でした。常に前線で
戦い、決して後ろでふんぞり返っている安全を確保しようとしない師の導き
によって、志士たちは突き進んでいったのです。
彼らがやった事。それはずばり国を破壊して、新たに建て直したという事
です。自分たちの命や保身というものを全て捨てて、ただ日本を救うという
目標を達成するために、利権も派閥も全て破壊して、革命をなしとげたので
す。
自分たちの保身や安全を確保しようと思うなら、素直に幕府に従っておけ
ばいいだけです。これなら、家族にも迷惑をかけることもありません。
しかし、その先は無かった。当時の中国はアヘン戦争に負けて、諸外国の
蹂躙する状況でした。放っておけば日本も中国のようになっていたでしょう。
そして、必死で守ったはずの命や地位もあっさりと奪われてしまっていた。
これでは意味がありません。「先見の明」と「決断力」は「目標達成型思考」
の基本中の基本なのです。
◆◆ 次回予告
◆◆
ということで、ざーっと流して進めました有名歴史人物列伝を終わります
が、日本人の先達は常に「目標達成型思考」であったことがご理解いただけ
たことと思います。
日本人は目先の問題は解決して当たり前、目標達成のために問題を踏み越
えていく民族でした(と言いますか、世界中が本来こうなのですが)。
しかし、現代人は前に説明しましたように、「目標達成型思考」どころか
「◎問題改善できる問題改善型」にもなれない「×問題改善できない問題改
善型」が多くなっています。
いつから変わったのか。
何によって変えられたのか。
誰が変えたのか。
これの理由を知ることによって、私達をとりまく問題が叩いても叩いても
次々と出てくる原因を知り、対処していくことができるようになるでしょう。
時代は戦後まもなく、ひとりの外国人が日本を訪れるのを見ていた、ある
日本の男性がいたところから始まります。
ここから始まる日本という国の変遷については、誌面も尽きてきました
ので、また次号に続かせていただきます。
それではまた来週。良い週末をお過ごし下さい。
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……2002/07/29 No.7
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│1│問題改善型に堕ちてしまったアメリカ │
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皆様、お元気ですか? 「べすと:こむ」の漆崎です。
昨今は、アメリカ経済の混乱が日本経済にまで深刻なダメージを与えて
いることが、騒がれています。
私の知り合いが何でこんなに急に騒がれるようになったのか、さっぱり
分からないと言ってまして、昨日もまたエンロンやワールド・コムの不正
会計について説明させられました。
エンロンが大きい会社だったのは分かるけど、一企業の倒産でアメリカ
全体がおかしくなるのは変だというのです。
言い得て妙ですが、この場合、エンロンの倒産の仕方がまずかったわけで、
エンロンの不正会計が明るみにでたことで、他の企業もやってるんじゃない
かという危機感が生まれて、アメリカの株に対する信頼が失われたのだよ、
と説明しても、ぽかんとしておりました。
ここらへんを全体が繋がっており、様々な場面で相乗効果を起こすのだと
いうことを、「システム思考」で理解できる人は少ないようです。
自分の小さな(と思っている)行動が、システム全体にどんな弊害を起こ
すことになるか、想像するのはなかなか難しいのでしょう。
本来、論理的且つ「目標達成型」であったアメリカ経済もバブルが来てし
まったことによって、守りに入ってしまったようです。
守りに入ると「肉を切らせて骨を断つ」ことができなくなる。こうなると、
目先の問題を解決してうまく行ってるように見せることは出来ても、根本の
問題を解決することができなくなる。
それがエンロンやワールド・コムの不正会計に繋がって、倒産……経済の
大混乱……株価の暴落という、最悪の結果を招いてしまったのです。
「問題改善型」では小さな波は跳ね返せても、最後には大波に飲まれてしま
うのですね。攻撃は最大の防御と言いますが、守りも当然必要です。
しかし、守っているだけでは勝つことは不可能ですから、問題の先送りに
しかならないということを、今、アメリカ経済は嫌と言うほど思い知らされ
ているでしょう。
かつて、日本がそのアメリカに嫌と言うほど思い知らされたように。
今号と次号はお待ちかね、日本人が「×問題改善できない問題改善型」に
堕ちていく近代日本史をお話していきます。
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│2│日本的経営の始まり │
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20世紀中頃、アメリカにW.E.デミングという統計学を専門とする学者
がいました。
彼は統計学を用いて工場内生産を効率化と製品の品質をあげる方法SQC
を編み出し、それを売り込もうとしました。しかし、残念なことに母国では
彼の統計的品質管理術を指示する企業はほとんどありませんでした。
当時、アメリカは「質より量」で突き進んでいましたので、大量生産術
ではなく品質管理術であるSQCは相手にされなかったのです。
傷ついたデミングは自分の品質管理術を売り込む先をアメリカから他国に
切り替えました。
言わずもがな、そのつい数年前、アメリカがうち倒した国……日本です。
太平洋戦争で敗戦した日本は、国中全土が焦土と化し、壊滅的な状態から
新時代を迎えていました。
しかし、復興しようと焦っても日本製品の品質はもはや世界の相手する所
ではありませんでした。復興へ至る道には、厳然たる門が暗く閉ざされてい
たのです。
デミングはこの日本ならば自分の理論が大いに役立つ、日本を救うのは、
自分の理論だと期待し、アメリカを出国しました。
来日したデミングは日本企業に対して講演をいくつも行いましたが、当時
の経営者たちには統計学などという学問には縁がなく、彼らにはデミングの
語る理論はあまりに高度で難解なものにしかうつりませんでした。
アメリカでもダメ、日本でもダメ、打ちひしがれたデミングでしたが、
唯一、彼の理論に目を付けた組織がありました。財団法人「日本科学技術連
名」通称「日科技連」(http://www.juse.or.jp/index.html)でした。
日科技連は科学技術に関する研究団体ですが、当時、確たる成果も上げる
ことができず、その存在が風前の灯火でした。
その窮地を脱する方法を模索していた日科技連は、科学とはほとんど無関
係の統計的品質管理術に光を見いだしたのです。
彼らは1950年デミングを日本に招待し、8日間に渡る講演を開いて、彼の
統計的品質管理術の普及に乗り出したのです。翌年、かの「デミング賞」が
制定されています。
TQC(Total Quality
Control)と聞くと、眉をひそめる人も多いことでし
ょう。日科技連はデミングのSQCを“発展させたもの”として、このTQ
Cを打ち出しました。
しかし、その内容はデミングの唱えたものとは、内部パーツこそ似ている
ものの、その様相はがらりと変更されていました。品質管理術だったSQC
は、TQCになると完全に経営術にすり替わっています。
QCサークルと呼ばれる社員主導型の現場改善運動が中核となるTQCは
社員が自分たちのアイデアで職場環境を改善していける画期的なボトムアッ
プ式の経営方法です。
……ただし、ある一定ラインで止めておけばの話ですが。
現場の問題が次々と社員自身の意見によって改善していく。品質は向上す
るし、不良品も少なくなる。製品の完成速度も上がっていくので、大量生産
を可能とする。大量生産できれば安く売ることが出来るので、多くの人が
購入しはじめる・購入が増えれば、社員の給料に上乗せされる……。
一見、いいことづくめです。
でも、何かが違った。社員は次第に士気を失い、いざTQCに乗り出して
デミング賞を受賞したあと、あっさりと倒産する会社まで出てきました。
ある程度、現場の改善が進めば、そこで満足して、現状から全く乖離した
新製品や新企画を出すことに力を入れていけばいいのですが、TQCはそれ
を許しません。TQCはあくまで現場改善運動であるため、永遠に改善を
続けなければならなかったのです。
現場を劇的に改善できた者は出世し、地道に売り上げを伸ばしているだけ
では窓際に追いやられる、奇妙な人事が日本中で広がりました。改善する
ところのない順調な工場では、逆にわざとラインを止めて、火のない所に
煙を立て、そのつじつま合わせの資料作りに徹夜で残業を余儀なくされた
のです。
嘘の報告がまかり通り、現場からの不信がつのり、隣の職場との競争が
激化し、社長はデミング賞を取って顔がにやけている。そんな会社が長く
持つはずもありません。
実際、日科技連はTQCを「社員が自分で勝手に働き蜂になってくれて、
且つ、社長がデミング賞受賞による自分の株を上げる事ができるのだ」と
売り込んでいたくらいです。
TQCはいつしか、社員を働かせる口実(「自分で出した改善案なんだか
ら、責任もって徹夜してでもやれ!」)と、社長の名誉欲を満足させる(デ
ミング賞を受賞した経営者の肩書き)を用意する経営術となっていったので
す。
と、ここまで誌面が尽きてきました。
次号ではTQCから始まる問題改善経営の病魔について、より深く続きを
検証していき、同時になぜ日本は奇蹟の復興を遂げることが出来たのか、
その本当の理由を説明いたします。
次号は金曜日に発行する予定です。
感想やご意見お待ちしています。→ info@1bestcom.com
それではまた。
よい一週間をお過ごし下さい。
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